心の成長 その7(青年期後期)
「成人前期」(30~40才)
青年期を過ぎ、やっと社会的にも一人前になったこの時期の課題はズバリ「責任ある大人の確立」です。
もう20代の時のように夢ばかりを追いかけてる訳にはいかない、となによりも本人がよくわかっています。ですから、子ども(30代)がフリーターや引きこもり状態にあっても、あまり急いで責め立てるようなことは言わない方がよいでしょう。子ども自身が一番悩み苦しんでいますので。
結婚され、仕事を持っている30代の方は相当しっかりされていて、親にも説教できるくらいの自信を持っていられる方もおられます。事実、信念もあり、考え方も優れている方も多いのですが、少し「努力できる人、能力のある人」の論理(強者の論理)の傾向があります。
大人として恥ずかしくない自分でありたい、という気持ちが強く、子育てにも厳しくなりがちです。
また、この年代は親から認められたい気持ちが強いのも特徴です。そのことが、子育てが厳しくなる原因の一つでもあります。子どもを立派に育てることで、自分の親から評価を得ようとする無意識の心理が働いてる時があるので、自分の正直な気持ちに向き合ってみる機会も必要です。
この時期のキーワードは「現実」と「自分らしい」です。現実に直面し、現実に適応した30代は、20代の時のように単純に夢を追いかけられなくなった分、自分らしくありたいという気持ちが出てきます。常識を持ちながらも個性的でありたい、そんな感じです。もちろん個人にもよりますが。
成人前期の後半、つまり30代後半は社会人としてかなり完成しています。ただし、弱さまで含めた人間としての深みまでには至っていない場合が多いです。それに至るには次の「成人中期」(40~50才)における人生観の転換を経験する必要があります。
次回は「成人中期」(思旬期)について書いていきます。40代は子どもの問題や親の介護など、色々な問題がありますが、こういった問題を通して人間的に成長し、50代の真の自己実現へとつながっていきます。
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
http://www.hariat.co.jp/ksg/
不登校でお悩みなら
http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm
心が楽になる!親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
ブログ「長谷川満の親学講座」
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/
気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/