心の成長 その4(思春期1)
人間は一生にわたって成長していきます。
その道すじは人によって様々ですが、心理学者の研究によってその発達のプロセスには多くの類似点が見出されます。この表はそれらの研究成果をもとに長谷川満がまとめたものです。
年齢 発達課題 キーワード
0~2才 基本的信頼感の獲得 「愛する」「安心」
(乳児期) (世界は信じられる)
3~6才 自己肯定感の獲得 「待つ」「見守る」
(幼児期) (自分は信じられる)
7~12才 社会適応性の獲得 「尊敬」「美」
(児童期) (認められたい、ほめられたい)
13~17才 精神的自立の獲得 「真実」「孤独」
(思春期) (自我の目ざめ)
18~29才 社会的自立の獲得 「出会い」「夢」
(青年期) (自分と他者との調和)
30~40才 社会適格性の獲得 「現実」「私らしい」
(成人前期) (責任ある大人の確立)
40~50才 人生の危機と問い 「死」「許す、放す」
(成人中期) (今まで通りでいいのか?)
50才~ 自己実現 「創造」「統合」
(成人後期) (他者とのつながりの中で自分を生きる)
これは人間の一生にわたる、心の発達モデルです。もちろん、みんながこのパターンにあてはまる訳ではありません。年齢によって分類していますが、これも人によって早い遅いがあります。青年期まではわりとこの通りに発達していきますが、成人期に入ると、個人差が出ます。
発達課題:その時期にクリアーしておきたい課題
キーワード:その時期を象徴的に表す言葉
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