兵庫県姫路市幼稚園連合PTA飾磨・網干地区研修会での講演

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

 先日6月12日は午前中、姫路市立図書館飾磨分館で幼稚園の保護者の方を対象に講演会がありました。タイトルは「子どもからの3つのプレゼント ~幸せはなるものではなく気づくもの~」。

 親学10か条の資料をもとに、子育てについて皆様といっしょに考えていきました。
 その中で強調していたのは、子どもを「満たされた子ども」にしていきましょうということです。
 「満たされた子ども」とは、親の愛情と安心感に満たされた心身ともに健康な子どものことです。
 では、どのようにすれば子どもの心を愛情と安心感で満たせるのか?

 



 方法は2種類あります。
 一つはスキンシップです。子どもは愛情を肌で感じます。ですから、子どもは抱っこされればされるほど、触れられれば触れられるほど、自分は愛されていると感じます。また、同時に安心感も感じます。だから、いっぱいスキンシップを心がけて下さい。
 二つ目は言葉です。「だいすき」「ありがとう」「~ちゃんがいてくれてしあわせ」そういった言葉でいっぱい愛情を伝えていきましょう。そうして、自分は愛される存在である、喜ばれる存在である、人を幸せにする存在である、と思えることがどんなにか子どもの自信となることでしょう。そして自信になるばかりではなく、そういった言葉から愛情と安心感を子どもたちは得るのです。

 



 そして、忘れてならないのは子どもの「甘えの欲求」を満たすということです。
 甘えの欲求を満たすことと過保護とは根本的に違います。
 たとえば子どもが自分でシャツのボタンを留めようとしているとします。
 過保護な親は「ほら、まだ一人ではできないでしょ。ママがしてあげるから。」と子どもが自らやろうとすることを取り上げたり、不安感から何でも先回りしてやってしまいます。
 甘えの欲求を満たすとは、子どもが自分でボタンを留めようとするのを見守りつつ、子どもが「ママー、やっぱり出来ひん。ママ、ボタンしてー。」と言われたら快く手伝ってあげることなのです。
 過保護は親の不安優先で、甘えの欲求を満たすのは子どもの気持ち優先です。
 そうして、甘えの欲求が満たされて、「ああ、十分甘えさせてもらった、いつだって自分は受け止めてもらえる、助けてもらえる、だから、これからはちょとずつ自分でやってみるよ、一人でやれるようにがんばってみるよ。ありがとう。」と親子の絆がしっかり心でつながっているからこそ、子どもは親から離れられるんです。それが自立です。

 というようなお話をしました。

 皆さん、熱心に聞いて下さって本当にありがとうございます。
 園長先生はじめ役員の皆様にも大変お世話になりました。
 お蔭様で無事、講演を務めることができました。
 ありがとうございます。


 
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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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