本当に良いお墓を提供するためには?(7)中国産墓石の品質・値段の差はどこで決まるのか?
(1)安心できる中国産墓石
(2)正真正銘の国産墓石
(3)自社加工の墓石と産地加工の墓石
(4)関西で建てる国産墓石!国内加工と中国加工の値段の差
(5)国内加工ならではの職人技「天目取り」
(6)同じ見積り内容でも中国産墓石はピンキリ!?
(7)中国産墓石の品質・値段の差はどこで決まるのか?
(8)お墓の良し悪しを見分ける方法は石の素材以外にもある
~上記のコラムからの続きです~
仮に、国産の最高級の石を選んて建てたお墓であっても、
墓地での施工・工事が悪ければ本当に良いお墓とは言えません。
お家を建てる時には、大切な生命や健康、財産を守るための、
地震や火災などの震災に対する安全性に関する事柄や、
敷地や周囲の環境に関する必要基準を定めた法律があります。
それは、皆さまも良くご存じの「建築基準法」です。
しかし、お墓に関してはこのような法律は全くありません。
つまり、どのような工事方法でお墓を建てるかは、
地域性、これまでの慣習、そして石材店によっても異なるのです。
一般消費者の方でもよく耳にする「基礎工事」についてですが、
建築基準法ではコンクリートの厚み等が細かく定められています。
しかし、お墓の場合、基礎工事を全くしない地域もあるのです。
「全くしない石材店」ではありません。
「全くしない地域」なのです!
いわゆる、全く基礎工事を行わない地方もあるということです。
逆に、以前は基礎工事を行っていたが、価格競争のため、
工事を簡略化し安価で販売するようになったことで、
ごく簡単な基礎工事にで済ませたり撤廃した地域もあります。
でも、これらは別に法律に違反しているわけではありません。
…と言うより、法律がないのですから問題はないわけです。
これらの事実を一般消費者は知っているかどうか分かりませんが、
お墓が建ち上がってしまってからではどうしようもありません。
まあ、全てを解体して、一からやり直せないことはないが、
最初からきちんとした工事を施すに越したことはありません。
近年では、阪神・淡路大震災や東日本大震災をはじめとし、
日本全国のいたるところで大きな地震が起こっております。
セメント・モルタルによる施工で建てられた墓石の場合、
「震度5弱」程度の揺れで倒壊すると言われています。
いつどこで、地震が起こっても不思議ではない日本において、
お墓の地震対策の必要性も当然と言えばごく当然のことです。
それらの地震の教訓もあり、ここ10年ほど前あたりから、
何らかの方法で地震対策を行っている石材店が増えています。
モルタルに変わって、耐震効果のある接着剤の使用や、
墓石の各部材を金属の芯棒でジョイントする地震対策。
▲当社、第一石材使用の“震度7”に対応した墓石免震施工。
墓石の石を積み重ねていく際に、粘着シールを使用したり、
地震の揺れを吸収するゲルマットを用いた免震施工など、
耐震効果のほどはともかくとして様々な製品があります。
しかし、いくら効果のある地震対策のアイテムを使用しても、
肝心の基礎工事が施されていなければ何の意味もありません。
スポーツや格闘技の世界でも、上半身を鍛えるとともに、
下半身の強化がなによりも重要とされているのと同じです。
石の良し悪しや、加工のきれい汚いは外から見て分かりますが、
施工については、出来上がってしまえば外からは見えません。
では、なぜ、基礎工事や地震対策をしないお墓があるのでしょう?
それは、ただ単にコストの問題だけです!
つまり、安く販売するための手段なのです。
お墓に限らず、どんな商品でも見えないところこそ重要なのです。
パック入りの薄切りのお肉も、重なって下に隠れて見えない部分より、
見える部分の方が、綺麗なお肉が入っていたことってないですか?
パックのイチゴも下の段の粒が小さい場合ってありますよね!
当社、第一石材では、良質の石を使用するのはもちろんのこと、
お墓の基礎となる工事も、長期優良住宅と同等レベルの、
「鉄筋コンクリートべた基礎」による入念な工事を行っております。
さらに詳しくは、「良いお墓づくりための基礎知識
(5)自社施工の墓石なら安心か?」をご覧ください.。
お墓の工事は、地域や石材店によって違うことを覚えておいてください。
~つづく~
防水構造を備えたお墓「信頼棺®」の詳細はコチラ!