一般のお墓は他に比べて「後悔」が少ない!?
お墓を建てる時期は人それぞれです。人生の幕引きを考える年になって、お墓の検討を始める方、お墓参りに行った時、老朽化が気になってという方、テレビや雑誌で「終活」について取り上げられているのを見て…、など動機はさまざまだと思います。
一般的に、どのタイミングで建てるのが最適でしょうか?
メリットの多い生前建墓
お墓は「亡くなった人のために建てるもの」というイメージがありますが、昨今、生前に自分のお墓を建てる「生前建墓」を選ばれる方は少なくありません。
生前に自分のお墓を建てることは、昔から「寿陵(じゅりょう)」といって、家の繁栄と長寿をもたらす、大変縁起のよいものとされています。
実際、生前建墓にはいろいろなメリットがあります。
まず、万一のことがあってからお墓を探すとなると、遺族に負担がかかります。ゆっくりとお墓を探すことができないので、値段や立地などが条件と合わなくても、妥協してしまうことになりかねません。そうなると、あとになって「こうすればよかった、ああすればよかった」と後悔することになりかねません。
好みの墓石、好みのデザイン
生前にお墓を建てることの最大のメリットは、好みのお墓をお気に入りの場所に建てられるということではないでしょうか。
最近は和型、洋型、和洋折衷型など、墓石のデザインも多種多様です。それをゆっくりと時間をかけて検討することができます。(参照:http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/column/56622/)
ライフスタイルや価値観が多様化した現代では、お墓に対する考え方も十人十色。「自分らしいお墓がいい」「自然との一体感を表現したい」「おごそかで気品のあるデザインがいい」「訪れる人の心を癒すデザインがいい」「墓碑銘を刻みたい」「ぜひとも国産の墓石で」など、いろいろな考えが見られますが、「見た目」「構造」「耐久性」と三拍子そろったお墓を一般消費者が考え設計するのは至難の業です。そうかと言ってすべての石材店が対応できるかと言うとこれもまた疑問です。それほど、お墓のデザイン・設計は簡単なものではないことを十分認識しておく必要があります。(参照:http://www.daiichisekizai.com/blog/2015/04/271249/)
実際にお墓参りをされるご家族と話し合ってみるのも良いでしょう。
満足のいくお墓を建てられた時、その人の中に安らぎが生まれることでしょう。
生前建立は節税になる
少し現実的な話になります。
お墓は「祭祀財産」といって、基本的に相続税の課税対象になりません。ですから、生前にお墓を建てることにより財産を消費しておくことで、節税効果が得られる場合があります。
たとえば5000万円の財産がある人が亡くなった場合、遺産相続の課税対象となるのは5000万円です。死後、遺族が500万円でお墓を建ててもその費用は控除されません。
しかし、生前に500万円のお墓を建てていれば課税対象は4500万円となり、節税になる場合があります。以上のように、いろんな面で生前にお墓を建てることはメリットがあるといえます。