良いお墓が出来るかどうかの分かれ目(7)見積書の内容が同じであっても、同じお墓ではない。
(1)お墓は一般消費者には極めて分かりにくい商品である
(2)情報収集の手段は?
(3)お墓のポータルサイトとは?
(4)どんな墓地を選ぶかも重要?
〜上記のコラムからの続きです〜
いざお墓を建てるとなると、やはり気になるのが業者選びです。
近年では、石材店だけにとどまらず、仏壇店、葬祭ギフト店、葬儀社、
はたまた、大手流通業界などの異業種からも墓石の販売に参画しています。
消費者は「どこで買えば良いお墓をつくってもらえるか」を知りたいのです。
しかし、どこの業者も自社の製品を悪く言うところはありません。
けれども、実際に出来上がってみたら思っていたものと違うなど、
お墓に関する業者とのトラブル事例は後を絶たず、国民生活センターには、
年間1000件を超えるトラブル相談が寄せられていると聞きます。
そうならない為には、先ずは消費者がお墓に関する知識を持つことです。
「お寺さんや親戚からの紹介」「テレビCMで良く見る大手石材店だから」
「地元の老舗の石材店だから安心」などの安易な石材店選びは危険です。
ご面倒かも分かりませんが、必ず数多くの石材店に行かれて、
石のこと、加工のこと、国産製品の製作工程、外国産製品の輸入経路、
施工のこと、原産地証明書の発行や保証内容など、あらゆることについて、
その業者の担当者が何を想い、どのくらいの知識を持っているか、
また、どこを目指して商売をしているのかをじっくり確かめるべきです。
①石や構造・施工の説明はそこそこで、とにかく値段先行の安売り型。
②石のこと、品質や構造、施工までをとことん説明する理論派。
③「お墓のカタチはこの辺りでは殆どがこの形です」という保守派。
④「とにかく私を信用してください!」の一点張りの泣き落とし型。
⑤断っても断っても、しつこく追いかけてくるストーカー型。
…などなど、いろんなタイプの営業マンや経営者が居るはずです。
お墓に使う石の品質や値段のことも、もちろん重要なことですが、
その業者の経営方針や担当者の人間観察をすることも大切な要件です。
お墓は大地の自然から採れる天然資源の「石」を使用し、
国産、中国産に関わらず「人」の手でつくり上げていく製品です。
また、そこに彫る文字を書くのも「人」、彫るのも「人」です。
(最近では大半がコンピュータ文字で、全自動字彫りロボットもありますが…)
そして、墓地での基礎工事や墓碑設置工事をするのも、また「人」です。
このように、お墓は大半が人の手仕事によってつくられるものだけに、
この世の中に二つとして同じものが存在しない製品なのです。
それだけに、墓石を販売する業者の理念や経営者の信念、
担当営業マンの性格など、石とは直接関係のない人間性の部分が、
結果的にでき上がった製品の良し悪しとなって表れてくるのです。
「人」の部分が大きく影響するのがお墓づくりなのです。
「どうせ素人にはわからんやろ」
「面倒だからこれで済まそう」
「納期がないからこのまま進めよう」
「この金額ならこれが精一杯」
「これくらいのことは辛抱してもらわんと仕方ない」
こんなことを平気で言える業者でも、お客様と契約を交わすまでは、
「うちに任してもらえれば、絶対良いお墓をつくります」と言うのです。
業種を問わず、自社のことを悪く言う業者はいないのです。
~つづく~
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