良いお墓が出来るかどうかの分かれ目(7)見積書の内容が同じであっても、同じお墓ではない。
まず、お墓は一般消費者からすると極めて分かりにくい商品であります。
その一番の理由はこれまでに購入経験がないからです。
震災やリフォーム、お墓の改葬(引っ越し)などの理由で、
中には一生の間に2回お墓を建てる人もいるでしょうが、
そんな人はごく稀で、ほんの一部の人だけでしょう。
ほとんどの人は、お墓づくりの経験は一生に一度あるかどうかです。
親が建てたお墓を継ぐのならお墓を建てる必要はありません。
親が建ててくれたお墓を守っていけばいいのですから…
クルマや家電製品などは、一生に何回もの購入機会があります。
それゆえ、買って使ってみて、乗ってみて色々なことが分かり、
次に買い替える際の知識として積み上げられていくのです。
これは、飲食店にも同じことが言えます。
「○○のラーメン屋さんは美味しかった!」
「△△のお寿司屋さんは高いばかりでネタは全然ダメ!」
美味しくコスパの高い店はリピート率が高く、
値段だけが高くて内容がともなわない店は淘汰されていく。
それが、商売の鉄則だから仕方がありません。
食べてまずければ、二度と行かなければいいだけです。
しかし、お墓はそうはいきません。
建てて悪ければ買い替えというような金額の商品ではありません。
けれども、満足のいかないお墓に後悔している消費者が数多くいます。
飲食店なら「高い」「まずい」「サービスが悪い」の三拍子揃っていたら、
今の世の中、あっという間に潰れてしまうでしょうが、
石材業界には、飲食業界のような鉄則が当てはまりません。
「高い」「品質が悪い」「サービスが悪い」の三拍子揃っていても、
商売を続けている石材店は日本中に数えきれないくらいあります。
さらに、この三拍子に加え、中国産の石を国産と偽って販売したり、
偽の産地証明書を発行したりする業者も中には存在するのです。
これらを一般消費者が知らない限り、良いお墓づくりは叶いません。
それも、お墓を建てる前に知っておく必要があります。
お墓が建った後で色々と調べ、分かったところで後の祭りです。
それには、先ずは消費者が情報収集に労を惜しまないことです。
「お墓のことは分からないから、すべて業者にお任せ」
この考え方が一番危険で、業者が自分の都合の良いようにしてしまうのです。
常連で行く飲食店で、「マスターにお任せ!」と言うのと訳が違うのです。
先ずは自分自身が、もしくは家族の誰かがお墓のことを勉強してください。
それも、ありきたりの「お墓の建て方」なんて内容だけではなく、
一歩も二歩も踏み込んだ内容を事前に知っておくことが大切なのです。
そのためには、一軒一軒石材店を訪問し、いろんな話を聞くことも大切ですが、
今の時代、先ずはインターネットで様々な情報を収集してみてください。
少々時間はかかりますがいろんなことが分かってくるはずです。
大切なのは、簡単にお墓を買う業者を決めないことです。
大丈夫です!亡くなられた仏様は待ってくださいます。
仏様だって良いお墓の中で眠りたいのですから…
~つづき~
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