成功する寺院永代供養墓の秘訣(6)お金をかけすぎていないか?
(1)日本のお墓の歴史と現状
(2)現代社会におけるお墓の悩み
(3)永代供養墓とは?
(4)寺院永代供養墓、運営の実態。
〜上記のコラムからの続きです〜
現代社会においては、お寺と人との関わり方が大きく変化しています。
先ずは、核家族化や跡継ぎ問題による檀家離れ。
それに加え、家族葬や樹木葬、海洋散骨など、葬送の多様化により、
住職の読経や戒名・法名などは費用が掛かるので要らないなど、
今の世の中、お寺の運営は決して安泰とは言い難いものです。
また、お墓の承継者がなく、無縁化する墓所の増加などの問題もある中、
お寺側としても、従来型の墓地を増設するのではなく、
今の時代のニーズに合った「永代供養墓」の建立を考えるケースが増えています。
そこで、永代供養墓の建立にさきがけ、住職は先ず誰に相談するのでしょう?
とてつもなく大きな事業規模のものを除くと、大半が出入りの石材店です。
しかし、永代供養墓を望む人が増えれば、通常のお墓を建てる人の数は減ります。
なので、永代供養墓の建立よりも、一般の墓地を増やしてほしいというのが、
石材店側としての本音ですが、住職の意向なので仕方ありません。
ただ、多くの石材店は成功する永代供養墓のノウハウがありません。
あるお寺のご住職の話によると、出入りの石材店に永代供養墓の相談をしたら、
「ご住職が望む形式を言ってくれればその様につくります」と、石材店に言われたそうです。
どんな形式にしたら良いかが住職には分からないから石材店に相談しているのです!
しかし、出入りの石材店のほとんどは、ノウハウがなくても引き受けます。
なぜならば、そのお寺の永代供養墓事業が成功しようが失敗しようが、
石材店としては、永代供養墓の建立自体が自社の仕事になるからです。
そして、建立前の具体的な事業計画を行わないまま、
単に遺骨を永代に渡り、保管・埋葬することが可能な、
「モノ」としての意味合いだけの永代供養墓が出来上がるのです。
こんな流れで始める永代供養墓の運営が成功すると思いますか?
~つづく~
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