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コラム

閏年(うるうどし)にお墓を建てると良くないの?

豆知識

2012年10月3日 / 2014年8月1日更新

4年に一度回ってくる『閏年(うるうどし)』。


ちょうど、オリンピックが開催される年に当たります。


その閏年に「お墓を建てると良くないのでは?」というお話を時々耳にします。

「どなたがそのように言われたのですか?」と尋ねますと、
親戚の方であったり、近所の方であったりと様々ですが、
なぜ、「閏年にお墓を建てると良くない!」と言われているのか、
本当の意味は一般的にあまり知られていないようです。


では、どのような理由でこのように言われるのでしょうか?


わが国では明治7年までは、暦づくりをする際には、
月の動きを基準とした太陰暦(旧暦)が使用されていました。

その当時の閏年は現在の366日計算ではなく、
何年かに一度、約三十日(一ヵ月)の閏(うるう)を設けて、
1年を平常の年よりも1ヶ月多い13ヶ月にして調節していたのです

その当時、江戸時代の武士などの給金はほとんど年額で支払われていました。

そうすると、閏年は同じ年額給金で一ヵ月多く生活しなければなりません。

このため、藩主は家臣に余分な出費を極力おさえ節約をすすめました。



このような「言い伝え(迷信)」の発祥は九州地方から出たものと言われています。


その昔、九州のある藩主が、「閏年には仏壇の購入を禁止する」
という布令を出したことから始まりました。

旧暦による閏年では、現在の1日多いだけではなく、
一年が13ヶ月(平年の12ヶ月プラス閏月の1ヶ月)となっていましたから、
どうしても節約をする必要に迫られていたのです。

この閏年には「仏壇の購入をするな!」という布令は、
藩主が家臣たちの生活の苦しさを和らげるために出した「苦肉の策」だったそうです。

これがそのまま、「閏年にはお仏壇は買うべきでない」とか、
「お墓を建てることは良くない」などと、まことしなやかに伝えられてきたのです。

しかし、現在は太陽暦なので、閏年は平年より一日多いだけです。
一日の生活費を節約するためだけでお墓の新調を見合わすことはありまあせん。


太陽暦を採用している現在では、全く意味の無いことになってしまっています。


言い伝えや迷信とされることも、その由来をたどりますとなかなか面白い話もありますが、
現代の私たちの生活とはあまり関係のないものもあるようです。


閏年を以上のような「言い伝え(迷信)」で忌み嫌う地域もあれば、
閏年が一年中で最も仏具やお墓が売れる地域もあるようです。

それは、「うるう年(閏年)」を「うるおう年(潤う年)」と捉え、
苦楽の「苦」を迷信として残す地域とは異なり、「楽」を言い伝えとして残している地域です。

実際のところ閏年は1ヶ月長かった訳ですから、「楽」も通常の年より多かったのです。


お墓は大切な故人をお祀りし、将来の自分自身の住まいでもあります。

故人を偲び、ご先祖を供養するのに「良い年」「悪い年」があるのでしょうか?


何時であっても、『供養』をする気持ちがあれば通じるものではないでしょうか。


【暦について】
旧暦:月の動きを暦の基準とした計算で、何年かに一度1年を13ヵ月間で調整。
新暦:地球が太陽のまわりを一周するのに、365日と5時間48分46秒かかります。
そこで、4年に1度の閏年で調整しています(正確には1日は24時間と57秒です)。




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