お正月料理「おせち」の由来③
~前のコラムからのつづきです~
【伊達巻(だてまき)】
卵を使った料理は子孫繁栄の象徴とされています。
また、「伊達」とは華やかさ、派手さを形容します。
華やかでしゃれた卵焼き料理ということで、
お正月のお口取り“ハレの料理”として用いられました。
語呂合わせや子孫繁栄の祈りというより
色や形からおせち料理に登場するようになったようです。
また、巻物に似ているので文化発展を願う縁起物という説もあります。
【鯛(たい)】
「めでたい」に通じる語呂合わせ。
江戸時代にはじまった七福神信仰とも結びつき、
鯛はおめでたい魚の代表としてあまりにも有名です。
特に関西では「にらみ鯛」といって三が日の間は箸をつけずに、
にらむだけの御頭つきの鯛の塩焼きが重箱に詰めて供されます。
【橙(だいだい)】
「代々」に通じる語呂合わせで、
家が代々栄え子孫が繁栄するようにとの意味を込め、お正月の鏡餅にも飾られます。
橙の実は赤みを帯びて完熟しても落ちずに、次の年には新しい実が生まれ、
復旧再生を繰り返して代々実ることから長寿と親子代々のめでたいものとされています。
~つづく~
参考資料:L・i・f・a・n 24号(株式会社 日本ネットワークサービス発行)の
掲載内容を一部引用させていただきました。
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