お墓の形の移り変わり⑩すべて芝生墓域の霊園の誕生

能島孝志

能島孝志

神戸市立西神墓園/芝生墓域
昭和46年には、霊園のすべてが芝生墓域で、区画面積も統一され、
墓石の大きさも厳格に規定された洋型墓石のみの建立可能という、
日本初の都立八王子霊園が開園しました。

八王子霊園は46万4千平方メートルの大規模な霊園で、
すべて芝生墓域で洋型墓石という形式は大きな話題となったが、
開園当初の人気はもうひとつでした。

しかし、公営墓地の都立霊園であることや、
霊園ブームであったこととから、すぐに人気の霊園となり、
日本にも芝生墓地という様式が定着することになりました。

この八王子霊園の基本的な考え方は、
すべて芝生墓地にして、墓石の大きさも規定することで、
芝の手入れや刈り込みなどを夜間に全自動で行うと目的がありました。

しかし、全自動での芝生管理という点では決して成功したといえません。

このアメリカ的発想の霊園の誕生で、純粋な洋型墓石が出現し、
規定された大きさの中で、どうデザインするのかが考えられるようになり、
今日のデザイン墓石への流れを加速するものとなったといえます。

都立八王子霊園の誕生は、芝生墓地という考え方を定着させることになり、
次々と誕生する民営霊園の中にも、墓域の一部に芝生墓地を採用するものも出現し、
新しい洋型墓石のデザイン様式が現れてきました。

/////////////////つづく/////////////////

※思いのこもる美しい墓(株式会社六月書房発行)参照

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