お墓の形の移り変わり⑦戦後という大変革期

能島孝志

能島孝志

神戸市立鵯越墓園/もくれん地区より明石海峡大橋を望む
昭和20年、第二次世界大戦での敗戦は、
日本歴史上屈指の大変革を迎えることになる。

日本固有の伝統文化、精神構造、
そして日々の生活にいたるまで、
大きな変化を見せることになります。

新民法の下、自由平等の精神は、
旧来の抑圧されていたものを取り払い、
全く新しい日本がスタートしたともいえます。

多くのことに対して、
この変化が良かったのかどうかは不問として、
お墓にかかわることについて考えてみますと、

新民法によって家長制度が廃止され、
相続についてもすべての兄弟が姉妹が平等となり、
ここに家意識は薄らぎ、
家そのものの崩壊を見ることとなります。

その結果として夫婦子供単位の
核家族化現象が顕著となり、
家の崩壊によって慣習として存続していた、
寺と家をつなぐ檀家制度も揺らぎ、
寺院離れ、宗教への希薄化が進むことになります。

こうした社会状況の中で、戦後の高度成長期を迎え、
物質優先の傾向は一層強いものとなってきました。

この状況下でお墓というものを考えてみると、
戦後の高度経済成長によって豊かな国となりつつある中で、
遺骨がありながらお墓を建てるまでにいたらなかった潜在建墓需要が、
首都圏に端を発し急速に表面化してきました。

//////////////////つづく/////////////////

※思いのこもる美しい墓(株式会社六月書房発行)参照

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