お墓の形の移り変わり②和型墓石の原型の誕生

能島孝志

能島孝志

庵治石極上細目/9寸神戸型2重台墓石
江戸時代になると、集落の墓地近くに寺が建立されたり、
寺として建立された境内に墓地が造られたりと、
庶民の間でも仏教への信仰が深まるにつれ、
寺とお墓の関係はより親密なものとなり、
やがては檀家制度が確立することになります。

今日に伝わる和型の三段墓は、
この江戸中期の頃に出現したといわれていて、
その形は福禄寿信仰からきているともいわれ、
上から、棹石(=寿石)、上台(=禄石)、中台(=福石)と呼ばれ、
天・人・地をそれぞれの石にあてはめています。

江戸時代のお墓を見ると、
棹石、上台石、下台石の三段の構成は同じであるが、
三段の石の大きさ、バランスはそれぞれ異なっており、
その後、300年の歴史の中で、
今日のような普遍的でバランスのとれた
和型墓石が生まれてきたといえます。

この頃より庶民の間にも
お墓を建てることが浸透してきたとはいえ、
すべての人がお墓を建てられたわけではなく、
庶民といえども、お墓は富と権力の象徴でした。

誰もが自由に、希望通りの
お墓を建てることができるようになったのは、
はるか後のことであります。

//////////////////つづく/////////////////

※思いのこもる美しい墓(株式会社六月書房発行)参照

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