【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
■相州 本小松石/青目(そうしゅう ほんこまついし/あおめ)
■産地:神奈川県/真鶴町
本小松石は約400年前の箱根火山の噴火によって、
溶岩が海に押し出され、急速に固まってできた輝石安山岩です。
採石丁場は海岸部にあり、運搬に便利なことから、
江戸城築城の際にも大量に使用されました。
また、日本の風土に調和した気品にあふれ、
墓石としては古くは鎌倉時代より使用されています。
その原石は最初から割れ石として採掘されることが多く、
茶褐色の皮に包まれています。
また、地層によって密度も色も異なるため、石の大きさや色は様々です。
研磨によって現れる独特の淡灰緑色の色目は
他に類を見ない趣があり、
ち密できめ細かな明るい石肌は、
控えめながら流れるような縞目模様を見せるものもあり、
光の加減で石の表情が微妙に変化します。
そうした石の特性上、各部材の色合わせ、
石目合わせには困難を要します。
色調はやや青みをもつ「青目」と、
赤もをもつ「赤目」の2種類があります。
最高級品はわずかに緑がかった灰色のもので、
色目や石目が整ったものは稀少価値とされ、
価格も高いものとなります。
石質はち密で耐久性に優れていますが、
一方で色が変わりやすい傾向にもある。
しかしながら、経年変化にも独特の風情があり、
それを時が生み出す「味」として評価する声もあります。
落ち着いた雰囲気を持ちながらも、
表情が豊かで雄弁な石です。
採掘後の荒々しい自然の表情と、
研磨後の静かに輝くきめ細やかな肌の美しさは、
まさに玄人好みの銘石と言えるでしょう。
西の「庵治石(あじいし)」、東の「本小松石」。
共に日本を代表する最高級墓石材です。
※『日本の銘石 産地ガイド』(株式会社インデックス発行)参照
『日本石材工業新聞」』(日本石材工業新聞社)
連載:これからの墓「本小松石」(林ひろみ氏著)参照
【石材物性データ】
・見掛け比重 2.627t/㎥
・吸 水 率 1.073%
・圧縮強度 195.68N/m㎡
・岩石分類 安山岩
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