「家紋について」③菊の御紋章

能島孝志

能島孝志


菊の御紋章は、皇室の御紋章というだけではなく、
海外へ出るときに何より大切なパスポートの表紙のまん中に
「十六花弁菊紋」が光っています。

この菊紋は日本人としての証拠であり、
日本の国のシンボルなのです。

菊紋は菊の花を優雅にアレンジして図案化したもので、
さわやかな気品があります。

菊は仁徳天皇の時代に中国より伝来し、
宮中で始めは薬用として大切に扱っていたといわれます。

菊紋は後鳥羽上皇以来、
皇室の正式紋として受け継がれてきています。

徳川時代には葵の紋が脚光をあび、
一般の旗本や商家で使用する者が出てきたため、
幕府では葵紋の使用禁止令を出したほどです。

しかし、慶應三年の大政奉還により
将軍職の廃止とともに葵紋は失墜しました。

代わって王政復古により、
菊紋が権威を持つようになりました。

明治政府は明治元年(1868)由緒の有無にかかわらず、
皇族以外に菊花紋の使用を禁止しています。

十六花弁の菊花紋は天皇家のみ、
皇族は十四花弁の裏菊紋を用いるように定められ現在に至っています。

尚、菊花紋は皇室の定紋で、
替え紋として桐紋が使用されています。

政府の褒賞関係にはこの桐紋が使われます。

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