【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
家紋とは、家の印で名字、
称号の目印として考えられた図柄です。
それらは、花や植物をテーマにしたものが数多くあります。
西洋にも紋章というものがあり、
王侯貴族や名家のシンボルマークとなっていますが、
モチーフはライオンや鷲、盾や矛、刀剣、槍などがほとんどです。
また、西洋の紋章は王侯貴族だけのもので、
一般市民すべてが家紋を持っているのは日本だけです。
家紋に表された図柄は、最も初期には
写実的なものもあったようですが、
それが家紋として発達するにつれて、
整形され対照的で洗練された形へと変化してゆきました。
これは家紋が元々識別を主な目的にしていたため、
あまり複雑なデザインではなく容易に見分けられる、
という条件の上で考えられたからでしょう。
家紋は歴史の中に忘れられた存在ではなく、
現在も脈々と息づいて暮らしの中に生きています。
例えば結婚式や披露宴での女性の留袖、
あるいは七五三のお宮参りでは、
紋付き袴を着た男の子が千歳あめを手に
ポーズををとっている光景を目にすることができます。
また、葬儀の時にも家の紋が入った提灯がかかげられ、
紋付き礼装の人々が焼香をしています。
もちろん、お墓にも和型墓石の場合
ほとんどの墓石に家紋が彫刻されています。
最近では、自分の家の家紋を知らない人もいます。
毎日意識することはありませんが、
自分の家の家紋は知っていた方がいいでしょう。
貸衣装を借りるときにも、
はっきり指定しないと、
適当な紋のものをあてがわれてしまいます。
また、家紋に関心を持つと、
いろいろと面白い歴史的な発見もあります。
家紋は元々「家」と「名字」を象徴したマークで、
男性専用とされていましたが、
江戸時代になると一般大衆にまで広がり、
女性専用の女紋も生まれました。
女紋はその家を代表する定紋にちなんで作られました。
女紋は定紋よりも小形で、格式ばった形より
細線で描いた優美なものが好まれたようです。
また、家格を重んじる家では、
他家に嫁ぐ娘は母方の家紋を染め抜いた
衣類や調度品などの嫁入り道具を、
婚家先に持参する習慣が各地で行われていました。
この紋を結婚後もそのまま使い、
女児が生まれると母方の紋を受け継ぎます。
このように女紋は母系で受け継がれてきました。
この女紋の扱いは地方によって違い、
結婚後は嫁入り先の家紋を用いる所もあります。
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