神社の宗教『神道の内容』宗教豆知識⑰

能島孝志

能島孝志


【神道の内容】

「神道とは何か」という問いには、
専門家でもなかなか明確に答えることができないようです。

このことは、特定の教祖や経典を持たない、
自然に出来上がった民族宗教の特徴ともいえるでしょう。

それゆえに、歴史の中で仏教と融合することもできたのであり、
現在でも仏壇と神棚が同じ屋根の下に設けられるなど、
他宗教と並存することもできるのです。

初詣をはじめ、神前結婚式、初宮参り、
七五三、成人式、安産祈願、合格祈願など、
神社に出掛けて祈願する行事は日本文化の中に定着しており、
意識するしないにかかわらず、
わたしたちは日常生活の中で神道に接しています。

こうしたことから、神道は意識的な宗教行為としてよりも、
長い伝統の中で習慣化された
儀礼行為としての要素が強いともいえるでしょう。

ただし、神道が「祭り」という行為を中心にしてきた
信仰であることを忘れることはできません。

「祭り」とは本来、神々を祀(祭)るという宗教的な行為であり、
畏敬と感謝の心で神々に祈り願うということです。

底流で素朴な自然崇拝と結びついたその心は、
儀礼や行事を通して、今も生きているのです。

【神道の影響】

神道とは、一般に神社を中心とする神社神道のことを言いますが、
こうした神社神道の他に教派神道を挙げることもできます。

これは、明治以降に政府によって認められた神道系の教団のことで、
黒住教、天理教、金光教など13の教派がこれにあたることから、
神道十三派とも呼ばれていました。

クリスマス、お寺の除夜の鐘を聞く大晦日、
元旦の神社への初詣といったように、
今日の日本の行事には、様々な宗教が
肩を並べているようにも見受けられます。

しかしながら、一般的な儀礼や行事の多くは、
神社で行われています。

わたしたちの風習に最も影響を与えているのは、
神道だと言えるでしょう。

霊園ガイド(六月書房発行)より

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能島孝志
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能島孝志(1級お墓ディレクター)

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