宗教豆知識『仏教』⑧曹洞宗の歴史

能島孝志

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【曹洞宗の歴史】

広義の禅宗とは、座禅を行うことによって
仏の悟りの境地を実現しようとする教派のことです。

臨済宗と曹洞宗がその代表ですが、
正確に言えば「禅宗」という宗派が存在する訳ではありません。

6世紀前半に達磨が中国に伝え、
中国および日本の禅宗の始祖となりました。

栄西に師事した道元は臨済宗の禅宗を学びましたが、
23才の時に入宋して如浄禅師に会い、
印可を得て帰国した後、
興聖寺や永平寺などをはじめとする
禅の道場としての寺院を建立しました。

また、仏法における座禅の位置付けを説き明かした
『正法眼蔵』などの膨大な著作をまとめるなど、布教伝道に務めたのです。

道元亡き後の曹洞宗は一時混乱の様相を呈しますが、
瑩山がその収拾にあたり、曹洞宗の教えの
さらなる大成と幅広い布教に務めました。

そのため、道元を高祖、瑩山を太祖と呼び、
合わせて両祖大師と呼んでいます。

霊園ガイド(六月書房発行)より

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