【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
【真言宗の歴史】
密教を正式に日本に定着させたのは空海(弘法大師)です。
空海もまた中国に渡りこれを学んだのですが、
その源をさかのぼればインドにたどり着きます。
インドでの仏教は、定着する過程で
民間信仰であるヒンドゥー教との融合を重ね、
やがて神秘主義的で呪術的な密教が成立します。
特に呪術的な言葉の神秘性を重視したのが真言密教で、
真言(マントラ)とは真実の言葉、
すなわち仏の言葉であり、心の内の秘密の言葉といえます。
真言宗の名もここに由来しています。
やがて7世紀中頃から、大日如来の信仰を中心に
成仏を目的とした真言が説かれるようになり、
それらの教えをヨーガという修行法や
曼荼羅(マンダラ)などと結びつけた、
『大日経』や『金剛頂経』といった経典が著されます。
こうした真言密教は、
善無畏、金剛智、一行、不空らによって中国にもたらされ、
恵果和尚によって空海に伝授されたのです。
空海は日本に帰朝した後、
嵯峨天皇の帰依を受けて高野山に金剛峯寺を建立します。
また京都の東寺を天皇より賜りますが、
後に教王護国寺と改められ、真言密教の拠点となります。
土木、建築、医学、教育、美術、学芸など、
幅広い才能を持った空海は、真言密教の布教に止まらず、
治水事業や学校創設などの社会的活動にも多岐に渡る活躍をし、
835年惜しまれて入定しました。
霊園ガイド(六月書房発行)より
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