【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
~前のコラムからの続きです~
■中国における墓石の“ごまかし”事例《3》
遠くからでもひと目で分かる存在感は、
「黒御影石」ならではのものでしょう。
その中でも豊富な生産量と比類無き耐久性と
極めて低い吸水率を武器に、
一躍黒御影石のスタンダードになったのが、
中国・山西省にて採石される黒御影石「山西黒」です。
スウェーデン産やインド産の黒御影石と比較すると、
安価であるため人気が集まり、
現在では最もポピュラーな黒御影石となっています。
一見、純黒と見える石目にも
金粉と表現される細かな天然模様があり、
鏡のような美しい光沢が特徴です。
ただ、山西黒にも多くのランクがあり、
同じ石種でも品質に差が生じるため、
あまり安いものには注意が必要です 。
さて、この「山西黒」にて中国で加工・製作された墓石が、
日本に輸入され、ある家のお墓として建立されました。
お墓参りの際に親族の方がタオルで
お墓を丁寧に拭いていたところ、
タオルが黒くなったとのこと。
黒御影石からは黒い色素が分泌されるのか?
いえいえ、そんなことはありません。
これが、色むらなどがある原石を美しく見せるためのお化粧、
いわゆる着色による“ごまかし”なのです。
これまで、いくつかの中国における
墓石の“ごまかし”事例をご紹介いたしました。
一般の消費者の方々からみれば、
「こんなことが、実際に行われているの?」
というふうに、思われるかも知れませんが、
こうしている今現在でも、“ごまかし加工”による墓石が
造り続けられ、近い将来誰かのお墓となるのです。
~つづく~
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