【神戸市立墓園】2024年(令和6年)秋のお彼岸時期墓参のお知らせ
~前のコラムからの続きです~
■中国における墓石の“ごまかし”事例《2》後編
実は、これは石材業界の流通事情に原因があるのです。
従来は、本家採掘元である天山石材(田中正男社長)にて
採石されるものだけが「天山石」と呼ばれていましたが、
最近ではよく似た目合いで、同じ天山山系から採石される
椿石、富士みかげ、七山みかげなども
「天山石」と称して販売されているようですが、
厳密にいえば種類の異なる石種なのです。
天山山系で採石される天山石、椿石、富士みかげ、
七山みかげなどの原石を中国に送り、
製品となって日本に入ってくる時には
すべてが「天山石」として統一されています。
これは、日本の石材商社と中国側との
流通における取り決め事項となっているからなのです。
誤解しないでください。
「天山石」以外の天山山系で採石される石が
決して良くないというのではありません。
いずれもみなすばらしい石ばかりです。
ただ、「天山石」を含み「庵治石」「大島石」
などの日本の銘石は扱いが難しいため、
熟練の石職人が巧みの技にて石目や色目を
うまく合わせながら造ることによってはじめて
その石が持つ美しさを引き出すことができるのです。
基本的に中国で製作される墓石については、
コスト重視で考えるため、贅沢な原石の使い方をしなければならない
石目・色目合わせは行っておりません。
先ずは、いかに効率よく原石を使用するかが第一です。
そのため、パッチワークのような墓石に仕上がってしまうこともあるのです。
私ども第一石材では、本家採掘元・天山石材の採石場に出向き、
熟練の石職人が立ち会いの上、原石を厳選して仕入れることで、
「天山石」の中でも、最も上質な原石による製品加工を可能にしています。
もちろん、原石の切削・研磨から字彫りまでのすべてを
日本の石職人が手がけ造り上げる「純国産墓石」です。
~つづく~
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