抜魂式の心得と僧侶への御布施

能島孝志

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お墓の建て替えや、竿石(○○家の墓などと彫刻している部分)に
戒名等を彫刻する場合には、僧侶にお願いして
「抜魂式(ばっこんしき)」の儀式を行って頂きます。

これは、地方によって呼び方も異なるようで、
「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれているようです。

抜魂式は工事に取り掛かるまでに墓所にて、
一般的には親族のみで行い、
法要が終わったら簡単な会食の席を設けます。

供養をお願いした僧侶には
「御布施」(黄色と白の結び切り)をお渡ししますが、
金額は一般的には3万円~5万円程度。

分からない場合は、直接僧侶にお尋ねしても問題はありません。

また、お寺の境内墓地ではなく、
霊園などに直接きていただいた場合には、
お布施とは別に5,000円~1万円程度の
「御車料」(黄色と白の結び切り、または白の金封)をお渡しします。

さらに、会食には僧侶をお招きするのが通例ですが、
出席されないこともありますので事前に
「御膳料」(黄色と白の結び切り、または白の金封)のご用意を。
金額は5,000円~1万円が目安です。

どうしてもお礼の気持ちを表わされたい場合には、
石材店の関係者にも「志」を用意されるといいでしょう。
こちらの金額は3,000円~5,000円が目安です。

なお、すべての工事が終わったら
「入魂式」「開眼法要」等の法要を行います。

ちなみに、墓所内の“霊標”に
戒名等を彫刻する場合は「抜魂式」は不要です。

※「入魂式」「開眼法要」については
 今後のコラムにてお話しさせていただきます。

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能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

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