神話の中の「他界」⑦・最終話

能島孝志

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~前のコラムからの続きです~

神話にある天上・山上(山中)・海上(海中)・地下の、
四つの他界は天皇や私たちの祖先(あるいは日本民族の祖先)が
この国に来臨した二つの方向に分かれます。

一つは高天原から高千穂山頂に降臨した垂直方向です。
もう一つは初代神武天皇の妣(なきはは・亡母)は海中のワニで、
海上他界の常世国(とこよのくに)からやってきた、という水平方向です。

この二つは日本民族の起源が
「山の民」と「海の民」であったことに関係しています。

二つの方向が述べられているのは、
天皇家や日本民族の祖先が来た方向を示すためだけではありません。

古来、日本人は、死後「魂のふるさと(原郷)」である「山に帰り」、
あるいは「海の彼方に帰る」と信じられているからです。

それは死後の魂が、祖先がやって来た原郷へ「帰る」ことを意味しますし、
今日まで葬儀やお墓の民族に生きている重要な意味を含んでいます。

                     ~おわり~  

※日本人のお墓(小畠宏允著・日本石材産業協会発行)より

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