お骨を川に流すインドの葬送

能島孝志

能島孝志


民族が違うと、お葬式、お墓のつくり方、
埋葬の仕方、その意味などが大きく違ってきます。

なぜなら、それぞれの民族は
「死」や「死者」のとらえ方、
意味づけが違うからです。
つまり民族宗教が違うからです。

インドのヒンズー教では、
幼児と出家者は、土葬ですが、
それ以外はほとんど火葬にします。

死者の亡骸(なきがら)を火葬するとき
プレータとよばれる霊魂は
頭蓋骨から出てあの世へ旅立ち、
その間の10日間に新しい身体を得るために生まれかわります。

そして、13日目のサピンダナ儀式の後、
めでたくあの世に到達して祖霊たちの仲間に入り
安住する、と信じられています。

あとに残ったお骨は霊魂のぬけがらですが、
“聖なる河ガンジス”に流します。
特に偉大な聖人や国王などでない限りは、
お墓をつくることはありません。

同じインドでも、イスラム教では
「火葬は神を冒涜する」という考えがあるので土葬にします。

しかし霊魂は埋葬した翌日から肉体から抜け出る、
と信じられていますから、土葬は簡単なものですが、
顔を聖地メッカに向け右側臥位(うそくがい)にします。

もちろんお墓参りの習慣もありません。

※日本人のお墓(小畠宏允著・日本石材産業協会発行)より

墓地・墓石のことなら第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

能島孝志
専門家

能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

「お墓はどこで建てても同じ!値段もたいして変わらないだろう?」なんて思っていませんか?建ててからでは手遅れです。一般消費者には分かりにくい、お墓の悩みを「1級お墓ディレクター」の能島孝志がズバリ解決!

能島孝志プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

能島孝志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼