石の誕生から、墓石になる石 「花崗岩」 

能島孝志

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大地の自然が気の遠くなる歳月をかけて創り上げた石。

その石にもそれぞれ個性があります。
硬い石、柔らかい石、耐久性に優れた石、そうでない石など、
石だから硬くて壊れないという考えをくつがえしてしまうほど、一つ一つ異なっています。

その中で墓石の材料として使用されているのは
主に「花崗岩」、「斑レイ岩」、「安山岩」などがあります。。

これらは墓石の専門家たちが、
この石ならばお墓に適していると確信した石材で、
お墓を石で建てるようになった、いにしえの頃から
現在に至るまでの経験や研究などの成果ともいえるでしょう。

そうして選ばれた石が採掘、加工されて墓石となるのです。

その中から今日は「花崗岩」について説明いたします。

花崗岩は、地下数㎞ほどの場所で
マグマがゆっくりと冷えてできた石で、「深成岩」の一つに属します。

色は、白いものた青いものが多くありますが、赤や茶色のものもあり、
含まれている鉱物の組み合わせや、量によって様々に変化します。

墓石に使用される石材を「御影石」と呼びますが、その多くが花崗岩です。

元々は、神戸市の御影という地域が産地として有名だったために、
そこで採れた花崗岩だけを「御影石」と呼んでいましたが、
今では花崗岩の代名詞として、一般的に用いられるようになりました。

また、「○○御影」という風に産地名をつけてよぶ場合もあります。

香川県で採石される「庵治石」や、愛媛県の「大島石」も花崗岩です。

花崗岩が墓石の材料として多く用いられているのは、
磨くと光沢が出てとても美しくなるのと、水や酸性雨などに強く、
墓石にとって重要な長期的な素材維持が可能だからです。

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能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

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