石はどうして生まれたのか?

能島孝志

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石は私たちの身近にあるものです。
足もとに転がっていたり、建造物に使われていたり、
山や海に行けば大きな石を見ることもできます。

また、原始時代のころには石器が使われ、
縄文時代という土器主流の時代にあっても
巨大な祭祀空間には石が用いられていました。

このことから、石は地球上にて、
昔から人間の生活に密接に関わっているといえるでしょう。

さて、石は分けると「堆積岩」、「火成岩」、「変成岩」の三種類に分けられます。

先ず、「堆積岩」は石のかけらが集まったもので、
陸地にあった土砂が雨や風によって海へと運ばれ、
海底で長い年月をかけて固まったものです。

そのため、石の中に生物の遺骸が入ることがあります。
これが化石として見つかることで、
地球についての様々なことが分かるわけです。

次に「火成岩」ですが、これは地球深部のマグマが表層で固まってできた石です。
その冷え方によって大きくは二つに分けられ、
急激に冷えて固まった“火山岩”と、
ゆっくり冷えて固まった“深成岩”に分けられます。

火山岩はマグマの成分をそのまま保存していると考えられていますが、
これは固体にはならないので岩石から抜けてしまっています。

とはいえ、火山岩の成分を調べれば、
どんなマグマがどんな風に固まったのかが分かり、
地球深部の解明も可能となります。

「変成岩」は、原料となっている鉱物が
高温になったり高い圧力を受けたりしたことにより、
成分の変化はないままに、まったく別の鉱物になってしまった岩石のことを指します。

ですから、変成岩には、堆積岩や火成岩だった石もありますし、
他の変成岩から変化したものもあります。

このように、石は色々な作用によって誕生し、
私たちの住む地球が作り上げた、限りある大切な資源です。



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能島孝志
専門家

能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

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