翻訳の仕事とは調べ物 3. 図書館に行く
南向き翻訳事務所で翻訳について学んでいる新人翻訳者です。
代表の岩渕デボラさんの元で翻訳について学んでいます。
前回に続いて正確な翻訳をするための調べ物の手法についていくつか記事を書きたいと思います。
2. 専門家に聞く
最近翻訳に携わっている本の中に、
漢文と東洋医学の知識が必要な文章があります。
これは大変難しいです。
漢文の文章の中に東洋医学の知識が織り交ぜられているので、
両方の知識を併せて読解しなければいけません。
通常日本語の会話の中で使われている単語が東洋医学では別の意味を持っていたり、
漢文で使われる独特の表現など、調べても意味がわからない、
意味に自信が持てない内容がたくさんあります。
そこで、東洋医学の専門家に会いに行き、意味を解説してもらいました。
先生と一緒に専門書を読みながら意味を考えました。
東洋医学の辞書が非常に難解なのは、辞書で書いてある解説を読んでも
意味がわからないことです。辞書の解説に解説が必要です。
このように、インターネットで調べてもわからないことは、そのままにはしません。
こうして、時には専門家の元に足を運んでより正しい意味での翻訳ができるように
日々努力しています。