“一緒に考えてくれる人”がいるだけで、動けることがあります
「コラムを書こう。」
そう思ってから、実際に書き始めるまでには、ずいぶん時間がかかりました。
何を書こう。
最初のテーマは何がいいだろう。
考えれば考えるほど、一歩が踏み出せなかったのです。
でも今、20本を書き終えて振り返ると、その頃の自分は、お客様と同じだったんだなと思います。
「片付けたい。」
「親と話し合わなきゃ。」
「気持ちはある。」
でも、なかなか最初の一歩が踏み出せない。
頭では分かっているのに動けない。
そんな自分に少しイライラしたり、不安になったり…。
でも、一歩踏み出してみると、不思議なくらい物事は動き始めます。
これは片付けも、親子の話し合いも、そしてコラムを書くことも同じでした。
20本を読み返してみて、もう一つ気づいたことがあります。
私が何度も書いてきたのは、「ありがとう」と「ごめんね」の大切さでした。
親子でも、夫婦でも、兄弟でも。
揉めたいわけではない。
否定したいわけでもない。
嫌いになりたいわけでもない。
だからこそ、その気持ちを伝える「ありがとう」という言葉は、本当に魔法のような力を持っているのだと思います。
そして、何より励みになっているのが、「コラム読んでるよ。」と言ってくださる皆さんの声です。
その一言が、「また書こう」という力になります。
でも、いつも穏やかな気持ちで書いているわけではありません。
腹が立った出来事もありました。
悲しくて、何度も涙が出そうになりながら書いた日もありました。
今日、20本を読み返していたら、その時の気持ちを思い出して、少しうるっとしてしまいました。
コラムを書くことは、出来事をもう一度振り返り、自分の気持ちと向き合う時間でもあります。
負の感情に任せて書くのではなく、
「この経験を、誰かの役に立つ言葉にできないだろうか。」
そう考えることで、自分の気持ちも少しずつ整理されていくことに気づきました。
私は、困っている人の役に立ちたい、喜んでもらいたいという思いで、この仕事をしています。
作業を通して「ありがとう」と言っていただけることはもちろん嬉しいことです。
でも、コラムにはもう一つの役割がありました。
私の経験や想いを読んで、
「そうそう、それ。」
と共感していただけたり、
「そう言えばいいのか。」
と気づいていただけたり。
「少しだけ話してみようかな。」
「最初の一歩を踏み出してみようかな。」
そんなふうに思っていただけたら嬉しいです。
書き続けることで、私自身も少しずつ前に進めました。
これからも、誰かの日常にそっと寄り添い、小さな一歩の後押しができるようなコラムを書き続けていきたいと思います。


