棺に入れるもの、知っていますか?
先日、お客様の社長さんと話をしていた時のことです。
「俺たちって、サンドイッチ世代ですよね。」
その言葉に思わず頷いてしまいました。
高齢の親と、子どもたちに挟まれている世代。
親の介護や実家のことが気になる一方で、子どもの進学や就職、結婚など、子どもたちのことも気になります。
職場では上司と部下の間に立ち、家庭では親と子どもの間に立つ。
どこにいても誰かと誰かの間にいるような感覚です。
以前、ある方がこんなことを話してくださいました。
「ずっと子どものためにお金を使ってきたから、子どもが巣立ったら今度は自分のために使いたいんです。」
その言葉がとても印象に残っています。
お金だけではありません。
時間もそうです。
親のため。
子どものため。
家族のため。
気づけば、自分のことはいつも後回しになっています。
そして、ふと気づくのです。
親の将来を心配していたはずなのに、自分自身も歳を重ねていることに。
実家の片付けや生前整理の相談を受ける中でも、そんな思いを抱えている方によくお会いします。
親のことが気になる。
でも仕事もある。
自分の家庭のこともある。
だから後回しになってしまう。
けれど、後回しにした不安はなくなるわけではありません。
「まだ大丈夫かな」
「そのうち考えようかな」
そう思いながらも、心のどこかで気になり続けています。
だから私は、片付けの前に会話が大切だと思っています。
親と話すこと。
兄弟姉妹と話すこと。
そして時には、自分自身のこれからについて考えること。
親の介護や実家の片付けを経験すると、
「子どもには同じ苦労をさせたくない」
そう感じる方も少なくありません。
だからこそ、自分のこれからを考えるきっかけにもなるのだと思います。
いつまでも親であり、
いつまでも子ども。
そんな私たちだからこそ、誰かのためだけではなく、自分自身のことも大切にしていきたいですね。


