通訳のお仕事の種類③番外編~文化の通訳~
【前回の続き】
「2016ウッドマシンフェア in 高崎」の2日目はいよいよ商談通訳です。またしても緊張感と不安感を抱きながら会場入りしました。すると、初日の展示会後のパーティで、イタリア人のアジア太平洋地域の社長が挨拶をしたかったのですが、通訳がいなかったからと翌日に持ち越されているとのこと。確かに私はパーティには招待されていませんでした。ですのでパーティでのことは何も知りませんし、事前の打ち合わせもありません。私の脳裏には前回のハワイアンフェスティバルでのことが蘇りました。またいきなり当日に原稿なしでスピーチの逐次通訳!かなりの不安を隠し切れず、イタリア人社長にそれとなく聞いてみましたが、まだ具体的には考えていらっしゃらないようでした。
おそらく私の不安をイタリア人社長が察してくださったのでしょう、本番ではゆっくり細かく区切ってお話ししてくださいました。そのお蔭と前回のお仕事の経験も合わさり、無事にご挨拶の逐次通訳は完了。ホッと胸をなでおろしました。
そして午後から商談開始とのことでしたので、それまではブースにて来場者とイタリア人スタッフの通訳をしていました。予定通り午後に商談が開始になりました。前日の商談準備の甲斐もあり、機械に関する説明は割とスムーズにできましたが、それでも商談は何時間にも及ぶものでした。夕方に商談が終了し、2日目が終了しました。
3日目は半日だけの通訳でした。最終日は来場者も減り時間に余裕があったため、他の通訳さんに日本語の業界用語について、機械を見ながら色々と教えていただきました。また、イタリア人スタッフの皆さんにも、機械だけに限らず、イタリアについても教えていただきました。こうして濃厚な3日間が終了しました。
イタリア系企業とのお仕事は今回が二度目。毎回とても楽しくお仕事させていただいております。また、主催企業様にも色々と助けていただき、お蔭様で無事に通訳させていただくことができました。心より感謝申し上げます。いつかまた、ご一緒させていただける日が来るのを楽しみにしております。