高3生が12月にやるべきこと、やってはいけないこと
夏休みに入る頃から、受験を控える高校3年生や、大学受験を意識し始める高校2年生が、参考書を探し始める傾向があります。うちの塾生の中にも、ピカピカの参考書を自習室に持ち込んでいる姿を見ます。私も、塾生たちから「いい参考書ありませんか?」と聞かれることがあります。
アナタの困ったを解決してくれる、ぴったりの参考書を選ぶポイントを、シリーズでコラムにまとめてみました。
×お父さん、お母さんの買ってきた参考書は、使いモノにならない。
ご両親が、職業柄、大学受験にとても詳しい場合を除いて、ほぼ間違いなくダメです。
【お父さん・お母さんが買ってくる参考書の特徴】
●近所の品揃えの良くない書店においてある平積みの参考書
●著者が、有名な予備校の先生(大きな顔写真入り)
●表紙がハデ。地味なものと見た目を比べて買ってきた
●内容が、自分に合っているかどうか判別していない
●通販サイトの評価が良かっただけ
●東大に受かる!など、勉強法だけが書いてある本
また、一部のお父さん・お母さんの中には、高校の先生と同様に「自分の受験で使っていた本だから」と、参考書を買ってくることがあります。当然ながら、最新の大学受験に適しているとは限りません。
×「やる気が出るように」と、東大の赤本を買ってきた父親の話
昔の塾生の話です(Yくんとします)。
Yくんのお父さんが、高校2年生の秋に、突然、東大の赤本を買い与えて、塾へ持ってこさせました。
「息子が勉強に対して、やる気が出るように」と、思い切って買ったと言われて、持たされたそうです。
●購入した書店には、東大とあと10大学ぐらいしか赤本がなかったから
●一番分厚く、一番掲載年数が多かったから
●他の赤本よりも値段が安かったから
●東大の問題が出来れば、どんな大学でも合格できるだろうから
結局「東大」というネームバリューと「分厚さ・掲載年数・価格」でコストパフォーマンスを判断して、購入したことに問題があります。ちなみに、Yくんの受験大学は、東大ではなく、名古屋にある私立大学文系学部へ公募推薦での合格を狙っていました。当然ですが、用いるべき参考書が全く間違っています。
結局、私の裁量で、合格ストラテジーを立て、教材も買い与えた
この一件以来、Yくんは、お父さんから厳しく言われる「勉強してるのか?もっと勉強しろ」という、根性論だけの激励に嫌気が差して、自宅で勉強しなくなりました。その代わりに、当塾の自習室にほぼ毎日通って、基礎的な現代文と、小論文対策に励みました。市販の国語現代文の易しい問題集と、小論文の書き方を身につけるための参考書2冊を購入させました。また、塾内の蔵書から、7年分の受験大学の過去問を貸し出しました。全てを解ききって、無事に合格が出来ました。
大学受験に向けて、勉強する上で、自分が使っている参考書類が、自分に合っているかどうかを判断できる力が無い限り、自分の力を伸ばす、最大のパフォーマンスは出ません。
●易しすぎor難しすぎる参考書は、自分に適していない
●読み進めて、違和感しかない参考書は、自分に適していない
●別の書籍で内容を、調べ直す必要がある参考書は、自分に適していない
アナタが参考書を使用する目的を絶対に間違えないで下さい。アナタの一生を決める一冊になるかもしれません。
ラクして、効率よく勉強するため、助けに使うものが参考書です。
【自分にピッタリの参考書探し ポイントまとめ】
#1 オススメの参考書を誰に聞くのがいい??
http://mbp-japan.com/gifu/kikyokai/column/2045/
#2 「すぐ出来る」感のある参考書に飛びつくのは危険?!
http://mbp-japan.com/gifu/kikyokai/column/2046/
#3 オススメの参考書は、先生よりも先輩に聞け。
http://mbp-japan.com/gifu/kikyokai/column/2047/
#4 結局、学校の課題と問題集でもいいんじゃないか??
http://mbp-japan.com/gifu/kikyokai/column/2048/