#7 筆記試験のミスは面接で取り返せる訳がない。
前回のコラムでは、公募推薦に不合格になったアナタに、今後の受験をどう乗り切るかを考えるかの導入を行っています。
#1 公募推薦に落ちた。何で??今後どうしよう??
#2 公募推薦に落ちた。同じ大学に、一般入試でまた受験したら
#3 理系なら、推薦落ちた→一般受験 強行もやむなし。
#4 数学IAIIだから、今から勉強し直せば何とかなる??
#5 日本史・世界史での受験 間に合う気がしない。
公募推薦で不合格になって、かなり焦っているアナタに。
このシリーズでは、不合格になったアナタと一緒に、一般入試で、大学合格を勝ち取るための受験戦略を考えていきます。
公募推薦→一般入試は科目の負担増は少ないかも??
【例 一般入試A日程3科目】
*英語 *数学III *理科1科目
【例 一般入試3日程2科目】
*数学III必須 *英語 or 理科1科目の選択
私立大学 理系学部の一般入試では、上記のような試験が課される事が多いです。志望する学部がはっきりしていた受験生であれば、科目の負担は大きく増えることはないでしょう。
また、数学IIIや理科では、選択問題が導入されている事が多いです(必ず受験予定大学の過去問から、出題傾向を把握してください)。広い出題範囲をすべてカバーするのではなく、出題される選択問題をあらかじめキメ打ちして、自分の得意分野で点数を稼ぐことを狙って行く方が、得点率は良くなるはずです。
今から、数学IAIIB→数学IIIへの対応はムリ!!戦略の根本的見直しを。
農学部や看護医療系学部を受験する場合には、一般入試では数学IIIが課される場合があります。はっきり言って、今から、数学IAIIB→数学IIIへの科目変更は無謀です。数学IIIで今から、入試に通用するレベルに間に合わせる為には、学習内容を基礎から復習して、2ヶ月で間に合うことは見込めないでしょう。
「数学IIIをやらなくてもよい」ように、試験方式を変更することや、志望大学を変更することも検討する必要があります。
工学部・理学部を志望していたアナタなら、数学IIIへの対応は、念頭において大学受験に臨んでいたはずです。一般入試合格に向けて、数学IIIと理科に特化して、入試対策に取り組みましょう。
私大一般入試は多様!センター併用型/得意科目重視型などで合格を狙う!!
大学によっては、得意科目重視型2科目入試を実施する私立大学があります。誰にも負けない得意科目が1つだけでもあると言えるアナタは、科目数を減らして一発勝負に出ることも、有効な戦略だと言えます。
【例 得意科目重視2科目試験】
*数学 200点 *理科 100点
(一般入試3科目だと、英語・数学・理科 各100点ずつ)
また、センター利用入試で受験して、敢えて科目数を増やすことや、試験科目を変えてしまうことも有効な場合があります。
「まさか・・・」と思うかもしれませんが、センター試験の国語(現代文のみ)や、現代社会や地理Bに救われて、センター利用入試やセンター併用入試で合格を勝ち取る生徒は、例年一定数存在します。科目の巡り合わせによっては、入試科目から、英語を回避できたり、理科→国語へと科目を変えることができるなど、一般入試3科目受験では、合格を見込めない生徒に対して、活路を見出すこともできます。
公募推薦の不合格者に限らず、理系の私大一般入試を控えるアナタは、ネット出願をする前、必ず入試要項を熟読し、自分にとって有利な受験方式がどれであるか、綿密な戦略を立てましょう。
志望大学への合格率をあげることができるかもしれません。