Vol.5 指導が難しく感じる理由とは
<2026年4月23日配信>
人と組織を元気する
健康経営エキスパートアドバイザーの渡辺かなこです。
前回のメルマガで、
私が産業カウンセラーであることをお伝えしましたが、
実際の業務としては、主にこんなことを行っています。
・契約企業の従業員の方との個別相談
・ストレスチェック後の職場面談
・休職された方の支援
・メンタルヘルス研修
最後の研修や報告書の作成を除くと、
基本的にマンツーマンでの面談が主な業務です。
一番多い時で年に400名、
通常でも年間約300名の方のお話をお聴きしています。
その中で強く感じているのが、
職場の空気は上司の関わり方によって大きく変わるということ。
具体的には、上司からの働きかけによって
職場の雰囲気はつくられていきます。
こういうと、部下を持つ方には
とても負担に感じられるかもしれませんが、
そこはご安心くださいね。
関係性は“時間"より“頻度"
部下との関係性を築く、
つまり信頼関係を深めるために大切なのは、
話す“時間"の長さより、話す“頻度"です。
数か月に一度の時間をかけた1on1より、
毎日の短い声掛け。
実はこれが、関係性をつくる上で
とても大切なポイントになります。
なぜ頻度が効くのか
では、なぜ“頻度"が大切なのでしょうか?
それは、日々声を掛けることで
「見てくれている」という安心を感じてもらえること。
そして、相談のきっかけづくりになるからです。
部下、特に新人の方は、
上司にどのタイミングで声を掛けていいか分からず、
困っていることも少なくありません。
また、
この程度のことで質問するのは迷惑ではないか、
こんなことを聞くとできない人と思われないかと、
不安を抱えていることもあります。
そんな部下にとって、上司からの軽い声掛けは、
話すきっかけをもらえたようなもの、安心材料になりますね。
よく「報連相しない部下に困っている」という声も聞きますが、
その場合、意識したいことは2つ。
1つは、報連相してほしいタイミングを明確にすること。
もう1つは、報連相しやすい“間"をつくることです。
報連相してほしいタイミングとは、
「ここまで進んだら報告してほしい」や
「毎週金曜日に進捗を共有してほしい」といったもの。
報連相しやすい“間"とは、
日常的な声掛けによって話しやすい雰囲気(隙)をつくることです。
今の若手は、失敗や評価を気にする傾向が強いと感じています。
だからこそ、そうした不安を感じさせない関わりが、
関係性づくりには欠かせません。
挨拶は職場の潤滑油
では、何を話せばいいのか。
ここで悩まれる管理職の方も多いですよね。
プライベートな話題はハラスメントにつながるのではないかと不安で、
部下に話しかけることを控えているという声もお聞きします。
(お気持ちお察しします・・・)
そんなときは、まずは挨拶からで大丈夫。
世代によっては
「挨拶は目下の者からするもの」とお考えの方もいらっしゃいますよね。
確かに新入社員研修では、若手から挨拶するように指導しますが、
そこにとらわれすぎて“話しかけづらい上司"と思われてしまうのは、
少しもったいないなと思います。
そもそも挨拶とは、相手の存在を承認する行為。
上司の方から「○○さん、おはよう!」と声を掛けることで、
関係性づくりの一歩が生まれます。
実際に、私が以前いた職場でも、
上司が変わり、上司から挨拶をしてくれるようになったことで、
報連相が早くなったという変化がありました。
また、雑談ばかりで困るというお悩みもありますが、
一方で、雑談もできない職場は息が詰まってしまいます。
通りすがりに
「困っていることない?」
「何でも聞いてね」と声を掛けて、
ついでに
「この間教えてくれたランチに行ってきたよ!」
といった会話ができると、職場に程よい余白が生まれます。
こうした一見業務とは関係のないやり取りが、
いざというときの相談のしやすさにつながります。
上司だから、部下だからと気負いすぎず、
役割は違っても、一緒に働く仲間として
良好なコミュニケーションが取れるとチームが変わります。
まずは今日から、
一声かけてみてくださいね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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