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叱るとき、指導するときはその目的を考える

2021年9月22日 公開 / 2021年10月27日更新

テーマ:アンガーマネジメント

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: アンガーマネジメント人材育成 研修パワハラ問題

このコロナ禍で、昨年からオンラインでも講座を開催しています。

オンラインの良いところは場所にとらわれないところと
移動時間が不要なところ。

これまで受講された方は皆さんご遠方で
一番遠い方はサンフランシスコ在住の方。
海外とも簡単につながれることに感動しました!


叱り方は学ぶ時代


さて先日、福島県のある企業様のご依頼で
中間管理職の方へアンガーマネジメント叱り方入門講座を開催しました。

部下の指導の仕方に問題があり、
研修を受けるようにと指示をされたそうです。

口調も威圧的でもなく、そう問題がある方には思えなかったのですが
たまに感情的に怒ってしまうことがあるのだとか。

いつかパワハラと言われるのではないかと
ご本人も問題意識をお持ちでした。


ここでパワハラの定義を確認しておきましょう。

<職場のパワーハラスメントとは>

職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。

なお、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、職場におけるパワーハラスメントには該当しません。

引用元:厚生労働省「明るい職場応援団」ハラスメントの定義


また、パワーハラスメントには類型と種類がありますので合わせて確認してみてくださいね。
厚生労働省「明るい職場応援団」ハラスメントの類型と種類

自分の言動がパワハラにあたるかどうか正しく理解しておきたいところ。

過去にアンガーマネジメント協会が取ったアンケート調査によると上司の多くがパワハラをしたことがないと考えているのに対して、部下はパワハラされたことがあると感じているという結果が出ています。どうやら認識のズレがありそうですね。

上手に怒れないのには理由がある


私たちが上手く怒れない理由に、怒り方を教えてもらったことがない、上手に怒られた経験がない、良い見本が身近にいない、ということがあげられます。

今管理職である世代が若かった頃は、理不尽に怒鳴られたり、モノを蹴り倒したり、人格を否定されるような怒り方が当たり前のようにありましたよね。

その経験の中で悔しい思いをしたり、今に見ていろ!と怒りをエネルギーに変えて乗り越えたからこそ今の自分があると感じている人も少なくないでしょう。

でも、だからと言って今その怒り方をするとパワハラと言われ
場合によっては社会的な問題になってしまいます。

部下を叱る、指導する目的とは


部下を叱る、指導するときにまず考えて欲しいことがあります。
それは叱る目的は何かということ。


  • 何度言ったらわかるんだ!
  • どうしてそんなことに時間がかかっているんだ!
  • それくらい当たり前だろう!
  • お前のせいでみんなが迷惑しているんだ!


こんな風に怒っていませんか?

この怒り方は大事なことが抜けています。
それは何をどうして欲しいのかというリクエストです。


ここで叱る目的について考えてみましょう。


怒っていることを分からせるためでしょうか?
それとも怖がらせるため?
人前で見せしめのように貶めるため?
相手の自尊心を砕くため?
熱心な上司を演じるパフォーマンス?
またはストレス発散?


そうではありませんよね。


叱る目的は

自分の望む状態を実現するために<リクエスト>を伝えること


そのためには上のような感情に任せた怒り方をすることは決してプラスには働きませんよね?

それどころか、部下のモチベーションが下がったり、信頼関係を失ったり、場合によっては部下のメンタル不全にもつながりかねません。


ただ、叱る時には怒りの感情を伴いやすいのも事実。まずは怒りの感情をコントロールし、その上で適切な表現で叱ることが大切です。


感情的に怒りたくなったらまずは一呼吸。
叱る目的を考えてみてくださいね。


この記事を書いたプロ

渡辺佳奈子

管理職から働くママまで心・感情のメンテナンスを行うプロ

渡辺佳奈子(blanc+(ブランプリュス))

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