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高齢者では心血管疾患と聴力低下が関連?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の砂糖です。今朝は‘高齢者では心血管疾患と聴力低下が関連?’という報告です。
80歳以上の高齢者では、心血管疾患(CVD)リスク因子が聴力低下に関連するという研究結果が掲載された。米イェール大学の研究者らは、80~106歳の対象者433人(平均年齢89歳)を対象として、CVDに関連するリスク因子(冠動脈疾患、糖尿病、高血圧、脳血管イベントの既往、喫煙歴)と聴覚機能との関連について検討した。その結果、CVDリスク因子が1つ以上ある対象者では、全くない対象者に比べて低周波標準純音聴力検査(LFPTA)が上昇しており、聴力低下との関連が認められた。
さらに、オージオグラムを2回受けた患者96人において聴力低下の速度を算出したところ、CVDリスク群の方が聴力低下の速度が加速していた。検討したリスク因子の中では冠動脈疾患が聴力に最も強く関連しており、全周波数における聴力低下と関連したほか、単語認識スコアも低かった。聴力低下とCVDリスク因子との関連性は、女性よりも男性で強く認められた。 同研究者らは「80歳以上の高齢者を対象とした今回の研究から、CVDおよびCVDリスク因子が聴力および聴力低下速度に関連していることが明らかになった」と述べている。
一見、心血管疾患と聴力に関連性はなさそうに思えますが、今回の報告では関連性が認められた様です。別の報告では聴力低下は認知症との関連もあると言われていますからただ単に耳の聞こえが悪くなったと楽観視せずにきちんとした対処が必要なのかも?知れませんね...