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1日3杯のコーヒーで肝庇護効果?

佐藤浩明

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テーマ:医療マメ知識

1日3杯のコーヒーで肝庇護効果?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘1日3杯のコーヒーで肝庇護効果?’という報告です。

 コーヒー好きには朗報かもしれない。コーヒーを1日3杯以上飲むと肝疾患を予防できる可能性のあることが、新たな研究で示された。1日に3杯以上のコーヒーを習慣的に飲んでいる人は、全く飲まない人と比べて肝疾患による入院リスクが有意に低減したという。米ジョンズ・ホプキンス大学の研究者らは、アテローム性動脈硬化症に関する前向き研究であるARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)研究のデータを用いて、コーヒーの摂取量と肝疾患に関連した入院や死亡リスクとの関連を調べた。対象は、同研究に参加した45~64歳の男女1万4,208人。1日当たりのコーヒーの摂取量は、1987~1989年および1993~1995年の追跡調査時に実施した食物摂取頻度調査票の回答から評価した。

 その結果、参加者は小さめのカップ(約240mL)で1日当たり平均2杯弱のコーヒーを摂取していた。また、中央値で24年間の追跡期間中に肝疾患関連の入院は833件発生し、同じく中央値で26年間に238人が肝疾患関連で死亡した。解析の結果、人種や所得、健康状態や食事内容で調整後も、コーヒーを1日3杯以上摂取すると肝疾患に関連した入院リスクは有意に21%低下することが分かった。一方で、1日3杯以上のコーヒー摂取と肝疾患による死亡リスクとの間には有意な関連はみられなかった。

 以上の結果から、同氏は「適度な量のコーヒーを飲むことは、肝疾患リスクの低減と関連することが分かった。コーヒーの摂取は肝臓に有害ではないとするこれまでの説を裏付けるものだ」とコメントしている。米ノースウェル・ヘルスの研究者は「これまでに計43万人以上を対象とした複数の大規模研究で、コーヒーを摂取すると、特に過食や飲酒の習慣がある人で肝硬変のリスクが有意に低減することが報告されており、今回の結果は目新しいものではない」と話す。しかし、同氏らの研究は、近年集積しつつあるコーヒー摂取が肝疾患の進行リスクの低減に有効とするエビデンスを支持するものだと付け加えている。

 最近はやや健康に関しての否定的な意見も散見されることもある様ですが、やはりコーヒーは健康に寄与することが大のようですね。ただ、ブラックであることが大前提である様ですが...

18.6.24 コスモス

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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