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思春期前の子供はアイアンマン並み?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’思春期前の子供はアイアンマン並み?’という報告です。
子どもを持つ親ならばすでに知っていることだが、8~12歳の思春期前の男児の体力はスーパーアスリート並みであることが科学的に裏付けられた。成人と比較して、思春期前の子どもは高強度な運動に耐える卓越した運動能力を持っており、運動後にもトライアスロンや長距離走、自転車競技などの一流選手と同程度の回復力を示したという研究結果が掲載された。
クレモン-オーヴェルニュ大学の研究者らは「訓練されていない」思春期前の男児および19~23歳の男性と、19~27歳の男性アスリートを対象に、年齢ごとの運動能力を比較した。「訓練されていない」とは、娯楽としての運動に費やす時間が週4時間以下の者とした。一方、アスリートは全国レベルの運動選手であり、週6回以上の長距離トレーニングを少なくとも2年間続けていた。
全ての対象者で、自転車エルゴメーターを用い、2日以上の間隔をあけて「有酸素性」または「無酸素性」の運動能力を測定した。対象者にはそれぞれ運動後に、運動中に感じた苦しさなどの運動強度を10段階で評価してもらい、さらに血中乳酸値を測定した。
同研究者らが各グループのエネルギー産生について評価したところ、アスリートではない成人男性に比べ、男児は運動後の疲労が少なく、激しい運動の後でも筋肉の回復が早かった。一方で、男児と成人アスリートは筋肉の回復や疲労の程度も同程度であった。さらに、運動後の心拍数の回復の面では男児がアスリートを上回っていた。しかし残念なことに、この若さゆえの利点は年齢とともに失われることも明らかになった。同研究者は「少なくとも筋肉レベルでは、有酸素運動への適応能力は成人期に入ると著しく低下し、前後して糖尿病などになりやすくなる」と述べている。同氏は、今回の結果がこのような疾患の発症機序を知るための手がかりとなるのではないかと考えており、「運動不足によりこうした疾患が増加するのであれば、疾患リスクを高める可能性がある成長に伴う生理的な変化を理解することは有用である」と指摘している。
近頃は日本人のスポーツ選手が陸上を含め卓球であれ、バドミントンであれ世界レベルで活躍する選手が増えて来ている様に感じます。彼らはかなり小さい頃から専門的なトレーニングも受けており、それらが今までは考えられなかった分野での大活躍に繋がっているのでは?と思います。