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かぜの予防には?
おはようございます。今朝は‘かぜの予防には?’というお話です。
かぜの予防に勧められる方法は?
今回はかぜを含む感染症の予防について「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」の記載を中心に紹介します。日常診療の中で予防法を説明する際の参考にしていただければ幸いです。
1. 手指衛生(手洗い):急性気道感染症や急性下痢症に対して効果的な予防法の1つが手指衛生です。特にウイルス感染症の伝播を防ぐ効果が高く、小児の急性気道感染症や急性下痢症の発生頻度を減少させることが報告されています。手指衛生の方法として、医療現場ではアルコール含有擦式消毒薬の使用が第一選択となっていますが、日常生活の場では医療現場ほどは普及していません。まずは流水と石鹸を用いた手洗いをきちんと行うことが感染症予防の第一歩です。
2. ワクチン接種:かぜ症候群全体を防ぐワクチンは存在しませんが、急性気道感染症や急性下痢症の一部はワクチンで予防が可能です。気道感染症に対してはインフルエンザワクチンや百日咳ワクチンなどがあります。これらを接種してもほとんどのかぜを防ぐことはできません。しかし、気道症状が中心となり鑑別を要する重篤な疾患を防ぎ、二次的に細菌感染症を来すことを減らせると期待できます。
3. 咳エチケット:冬場になると常にマスクを着用している人を多く見かけますが、本来マスクは症状のある人が着用するものです。したがって咳エチケットを中心に推奨することが望まれます。かぜの患者には人にうつさないための心掛けとして咳エチケットを推奨していきたいものです。
4. うがい:日本では気道感染の予防法として昔からうがいが行われてきました。しかし、その予防効果はほとんど検証されていないのが実際です。したがって、これまでに述べてきた手指衛生、ワクチン接種、咳エチケットほどの推奨度合いではありません。なお、ヨードによるうがいはかえって逆効果とも指摘されており、少なくとも日常的に行うことは勧められません。
*国立国際医療研究センター病院 具 芳明先生の医療コラムを抜粋、一部改変
上の4つは以前から風邪の予防対策としてよく言われて来た事ですので皆さんもご存知かと思います。実際に手洗いやワクチン接種は予防策の基本であることは間違いありませんが、ヨード(イソジン)によるうがいは逆効果でもあり、事実やり過ぎで具合が悪くなった方も診たことがありますので...注意が必要です。