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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

大腸内視鏡検査で大腸がん死亡リスク低下?

医療マメ知識

2018年3月27日

大腸内視鏡検査で大腸がん死亡リスク低下?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘大腸内視鏡検査で大腸がん死亡リスク低下?’という報告です。

 大腸内視鏡検査は多くの人の命を救うことが大規模研究で確認された。米リチャード・L・ルードブッシュ退役軍人(VA)医療センターの研究者らがVA医療システムの患者約2万5,000人のデータを用いて症例対照研究を実施した結果、大腸内視鏡検査によって大腸がんによる死亡リスクが61%低下することが分かったという。

 同氏らによると、VA医療システムでは大腸内視鏡検査を50歳以上の平均的な大腸がんリスクの人に対する主要なスクリーニング検査法として位置づけているという。同氏らは今回、同システムの医療機関で2002~2008年に大腸がんと診断され、2010年までに死亡した52歳以上の患者4,964人(症例群)と、大腸がん患者1人に対して4人の割合で性別や年齢などをマッチさせた大腸がんの診断歴がない患者1万9,856人(対照群)のデータを解析した。

 その結果、症例群では対照群と比べて大腸内視鏡検査を受けた割合が有意に低かった。また、条件付きの分析を実施したところ、大腸内視鏡検査を受けた経験があると、左側の大腸がんによって死亡するリスクが72%、右側の大腸がんによって死亡するリスクが46%低下することが分かった。米疾病対策センター(CDC)は、50~75歳の全ての人に対して大腸がんのスクリーニングを受けることを推奨。また、家族歴があるなど高リスクの人に対しては、より早期のスクリーニングを勧めている。大腸がんの検査方法には便潜血検査や軟性S状結腸鏡検査などもあるが、公衆衛生の専門家の多くは大腸内視鏡検査を推奨している。なお、米国では年間1150万~1400万人が大腸内視鏡検査を受けていると推定されている。

 今回の研究結果について、同氏は「米国で最大規模の医療システムであるVA医療システムが提供する医療の質は、少なくとも他の医療環境で提供されているものと同程度に優れていることを示したもの」と説明。さらに、同氏は「大腸内視鏡検査によって本当にがんによる死亡を減らせるのか疑問視する声もあったが、この結果はそうした疑問を打ち消すことになるだろう」としている。
 
 日本においては大腸がん検診はマンパワーの問題もあり、便潜血で代用されていますが、本来は上記の様に大腸内視鏡検査で行えれば理想なのでしょうが...なかなかそこまでは難しいのかも?知れません。現時点では少なくとも便潜血陽性になった際には積極的に大腸内視鏡検査を受けていただく様勧めていかなければと再認識しました。

18.3.26 桃

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