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小児のエナジードリンク飲用には注意?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は’小児のエナジードリンク飲用には注意?’という報告です。
米国スポーツ医学会(ACSM)は、エナジードリンクの摂取に関する公式声を発表した。多くのエナジードリンクにはカフェインが含まれており、過度の摂取は特に小児にとっては身体的にも精神的にもリスクになるという。ACSMは今回の声明でエナジードリンクに対する警告を発するとともに、販売や摂取に関する推奨を提供している。
米・University of Texasの研究者は「エナジードリンクは人気があり、社会のあらゆる階層の人が消費しているため、摂取による影響が懸念される。それが、今回の声明を発表した理由である」と述べている。科学的調査により、エナジードリンクに含まれる過剰なカフェインは精神症状だけでなく、心血管、神経、胃腸、腎臓、内分泌系などにも悪影響を及ぼすことが示された。同氏は「心血管系や他の症状を有する成人だけでなく、小児や思春期の若年者を保護する必要がある」と述べている。
エナジードリンクは、多くのビタミン、ミネラルなどを含む高濃度カフェイン含有飲料である。砂糖や炭酸を含むものもあり、製品の範疇は広い。注目すべきことに、スポーツ選手、軍人および中高生が頻繁にエナジードリンクを摂取しており、大学のスポーツ選手では最大で80%がパフォーマンス強化のために摂取しているとの報告がある。
エナジードリンクに対する最大の懸念は、高濃度のカフェインを含有していることである。米食品医薬品局(FDA)によると、1日当たり400mg(コーヒー4〜5杯に相当)のカフェイン摂取は健康な成人にとっては問題ない量である。しかし、小児や若年者では潜在的に重大な問題を引き起こすかもしれない。一般的な飲料のカフェイン含有量は1本当たり200mg以内に制限されているが、エナジードリンクでは制限がない。
エナジードリンクと一般的な飲料は異なると認識することが重要である。エナジードリンクには通常、ハーブのブレンド、タウリン、グルクロノラクトン、高濃度ビタミンなどが含まれるが、一般的な飲料には含まれない。科学団体、メディア、政府、大学体育局、市民などは、睡眠障害、不安、心血管イベントや死亡を含む有害事象の原因となりうるとして、エナジードリンクの安全性に対する懸念を示している。
日本でも最近、色々なエナジードリンクが発売され、それなりには売れている様ですが...やはり、育つ盛りの小児などが飲むのには注意が必要な様ですね。