米国のインフルエンザ大流行はワクチンのせい?
インフルエンザは過去最多へ?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘インフルエンザは過去最多へ?’という報告です。
2018年1月26日、厚生労働省は平成30年第3週(1月15日~21日)までのインフルエンザの発生状況を発表した。これによると定点当たり報告数は51.93(患者報告数25万6,833)となり、前週の定点当たり報告数26.44よりも約2倍近く増加した。これは、1999年に統計を取り始めて以来、最多。そのほか、定点数の多さを都道府県別の上位3地域でみると鹿児島県(86.53)、宮崎県(84.97)、福岡県(83.99)の順で多く、全47都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
定点医療機関ならびにそれ以外の全国の医療機関でこの1週間に受診した患者数を推計すると約283万人となり、前週の推計値(約171万人)よりも約110万人増加した。年齢別では、5~9歳が約59万人、10代が約40万人、40代が約29万人と多く、2017年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約837万人となった。
■入院は年少者と高齢者に多く、検出ウイルスは2種類が拮抗
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は2,370例であり、前週(1,742例)から約600例増加したほか、年代別でみると80歳以上(835例)、1~9歳(478例)、70代(416例)の順で多く、高齢者の入院が目立った。国内のインフルエンザウイルスの検出状況では、直近5週間(2017年第51週〜2018年第3週)でAH1pdm09(2009年に流行したウイルス)、B型の検出割合がほぼ同程度で、次いでAH3型の順だった。
厚生労働省では、医療機関におかれても、日常の診療に加え、咳エチケットや手洗いなどのインフルエンザの予防対策の周知にも、改めてご協力をお願いするとしている。
当クリニックでも連日、インフルエンザの患者さんが来院しています。ただ、今シーズンはワクチン未接種のインフルエンザ発症が多いイメージです。ワクチンの効果に関しては色々な意見がありますが、型が合えば50割前後の予防効果もありますし、少なくとも重症化しなくて済むということはほぼ間違いなさそうですので...今シーズンはもう間に合いませんが、一度でもインフルエンザに罹ったことのある方は尚更、ワクチンを積極的に接種なさることをお勧めします!