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佐藤浩明

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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

インフルエンザ迅速キットは不要?

インフルエンザ

2017年12月14日

インフルエンザ迅速キットは不要?

 おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘インフルエンザ迅速キットは不要?’というお話です。
「当院では原則インフルエンザ迅速検査は行いません」。東京都立小児総合医療センターの待合室には、このようなメッセージの立て看板が設置されている。同センターでは、基礎疾患があり重症化のリスクが高い場合と合併症を来している場合を除き、インフルエンザの迅速検査は行っていない。さらに普段健康で持病がない患者に対しては、解熱薬や経口補液などによる治療を行い、近医への受診を促すことで対応しているという。
 迅速検査を原則中止した理由は、迅速検査を求めて深夜に受診する「コンビニ受診」を抑えて、より重症度の高い患者に注力するためだ。
 インフルエンザの診断方法として、日本で広く普及している迅速検査キット。現状としては、ほとんどの医師が流行期にも迅速検査を行っている。しかし最近、頻回の迅速検査が医師の負担増加を招き専門診療に支障を来すなどの懸念から、迅速検査を原則行わない方針の施設が増えてきている。検査を実施せずに抗インフルエンザ薬を投与する際に診療報酬の査定を心配する向きもあるが、抗インフルエンザ薬の添付文書では迅速検査は必須とされていない。
 そもそも迅速検査の精度には限界があり、感度は高くないことが知られている。ある研究では、迅速検査の感度は61.1%と報告された。感度が約6割ということは、真にインフルエンザである患者全例に迅速検査を実施しても、4割が偽陰性となる。また、臨床症状と動向からインフルエンザを疑っても、「陰性」の結果がかえって診断を惑わすことになりかねない。
 迅速検査は鼻粘膜や鼻汁中のインフルエンザウイルスを検出するため、ウイルスが十分に増殖していない発症後12時間未満に検査を行うと、特に偽陰性になりやすい。しかし、「患者が高齢者を介護しているような場合『検査にはまだ早いので明日来てください』と言うよりも、臨床症状と接触歴からインフルエンザと診断して注意を促す方がよい。患者が意識することで二次感染予防につながる」と説明している。
 流行期にインフルエンザの症状がある患者に対し、1週間以内に家庭内にインフルエンザにかかった人がいる場合、または職場や学校などでインフルエンザが流行している場合は迅速検査を行わず、インフルエンザと診断して治療に当たることもあるという。「誰から感染したか経路が特定できるのであれば、症状と状況からインフルエンザと診断することは可能」と専門家は断言する(Medical Tribuneの記事を抜粋改変)
 1999年の迅速キット導入、さらには数年前の新型インフルエンザの大流行以降医学的には不必要と思われる検査の施行が増えたのは事実と思われます。最近は少し発熱でもしようものなら明らかなインフルエンザ症状がなくてもインフルエンザの検査を希望する方が結構おられます。私自身としても明らかに医学的に不必要で医療費の無駄遣いと思われる検査をするつもりはサラサラありませんので...そのような際には基本的に患者さんに検査は不必要な旨をお話して検査は施行しないことが大半です。ただ、会社や学校でどうしても調べるように言われたと強硬に言い張る方も時折おられるのでその際は‘本来はそういう際は自費診療にもなるのですよ’との旨も伝えた上で行うようにはしています。これが今回の報告でも述べられている様なインフルエンザの流行時期に夜間の救急外来で行われてしまうと診療そのものがパンクしてしまいますのでやり方としては間違っていないものと思われます。

17.12.13 イルミ

 

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