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笑えない人にお勧めの方法?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘笑えない人にお勧めの方法?’というお話です。
先行研究で明らかになった「笑い」の健康へのポジティブな影響を踏まえ、研究者たちが次に目指すのは「笑い」の介入効果の確立。ここで十分な効果が確認できれば、簡単かつ安価な方法として「笑い」普及への期待が一気に高まるところだが、福島県立医科大学の大平哲也教授は研究にまつわる「笑えない」失敗談があると話す。ちなみに、そこから得られた「教訓」は、より多くの人が「笑い」の効果を享受できる手法の探索にも生かされているようだ。
大平教授らが63人の健康ボランティアを対象に「健康漫才道場」による各種ストレス指標の変化を評価する検討を実施。この際「研究費の関係で、出演費がまだ高騰していない若手の漫才師に協力を仰いだ」ところ、試験後に複数の参加者から「面白いと感じない」との意見が寄せられた。解析の結果、主観的ストレスが「解消した」と答えた割合は40%を下回り、唾液中コルチゾール値にいたっては漫才により「減少」した人が28人に対し、「増加」した人は32人との結果だった。「“笑い”の研究で参加者に笑ってもらえないという、笑えない結果となってしまった」と大平教授。ただし「ある一定以上の年齢になると、若い漫才師の話のスピードについて行けない。つまり“笑い”による健康効果を得るには、自分に合った笑いを探すことも大事ということがこの検討で得られた知見」と振り返る。
その後、出合ったのが「笑いヨガ」だ。「笑いヨガ」は面白さにかかわらず、「はははは」と笑う際の身体動作と発声を再現すれば、脳(認知機能)以外の身体指標への良い影響が期待できるのではないかというコンセプトで開発された。手をたたきながら「ほ、ほ、ははは」とはっきり発声するなど、「笑う」際の動作を再現することで「笑い」と同様の健康増進効果が期待できると大平教授。「笑いヨガを体験することで、もともとあまり笑わなかった人も楽しくなるケースは多い。要は形から入っても“笑い”の動作を実践することで、どんどん面白い気分が増すということ」と大平教授。さらに、心から笑えなくても「作り笑い」や「笑顔」でも末梢の血流が増加するとの検討結果もあるそうだ。「作り笑いをすることで、身体から精神の緊張を解きほぐすことができ、笑いは伝染する。笑顔や笑いは周りに伝わる。自分で意識して笑える機会を増やすことが周囲の健康や幸せな環境作りにもつながると思う」と話した。
(取材・まとめ:m3.com編集部)
今までも笑いの様々な効果は医学的にも実証されて来ましたが、ここで述べられている様に実際に笑わなくても笑う際の身体行動そのものをすることでも真の笑いと同じような効果が出るというのはある意味驚きです。でも、以前から’悲しいから泣くのではなく、泣くことで悲しくなる’ということも言われていましたから心の底からの笑いではなくても笑いによって引き起こされる身体行動を意識的にすることで笑いと同じような効果が出るのであればそれを試さない手はないかも?知れませんね。
昨日は暫く振りに夕焼けが綺麗に見えました!