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非喫煙者ではビタミンC摂取で脳卒中予防?

佐藤浩明

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テーマ:脳卒中リスク低減には?

非喫煙者ではビタミンC摂取で脳卒中予防?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘非喫煙者はビタミンC摂取で脳卒中予防?‘という報告です。
 日本人における食事での抗酸化ビタミンの摂取と脳卒中発症の関連についてJPHC研究(Japan Public Health Center-based Prospective Study)で検討したところ、非喫煙者においてビタミンC摂取と脳卒中全体および脳梗塞発症との逆相関が認められた。
本研究は、45~74歳の8万2,044人の日本人男女に対し、1995~1997年に食事摂取頻度調査票を用いて調査した。2009年末までの98万3,857人年の追跡期間中、脳卒中全体では3,541人、脳梗塞は2,138人に発症した。
 主な結果は以下のとおり。
・心血管リスク因子および選択された生活習慣因子の調整後、食事によるα-カロチン、β-カロチン、α-トコフェロール、ビタミンCの摂取量と脳卒中全体および脳梗塞の発症との間に逆相関はみられなかった。
・現在の喫煙状況で層別化したところ、非喫煙者では食事によるビタミンC摂取量と脳卒中全体の発症とに逆相関がみられたが、喫煙者ではみられなかった。ビタミンC摂取の最低五分位に対する最高五分位の危険率は以下のとおり。非喫煙者:0.81倍 喫煙者:1.03倍
・脳梗塞については、非喫煙者の危険率は0.76倍、喫煙者では1.00倍であった。
 喫煙の害に関しては色々と言われていますが、今回の報告では抗酸化物質であるビタミンCの摂取の効果をある意味でタバコが打ち消していることを示したデータとも言えます。体に良いとされる物を摂取してもその効果をタバコが台無しにしてしまうということかも?知れませんね。

17.7.29 ツバメ

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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