過去40年で小児肥満10倍へ?
福島県で市町村毎の健康寿命の調査実施へ!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「福島県で市町村毎の健康寿命の調査実施へ!」というお話です。
福島県は、介護なしに自立して生活できる「健康寿命」を59市町村ごとに初めて調査し、近く公表する。地域ごとの健康課題を洗い出す狙いで、実情に沿った施策を市町村と連携して打ち出す。県民の健康指標の悪化に危機感を募らす県は、健康データの目安を示して市町村との取り組みを加速させ、全県運動につなげる。
調査は福島医大ふくしま国際医療科学センターの「健康増進センター」が実施。健康寿命は人口や死亡数、要介護認定率などを基に算出されるため、どの年代に健康課題があるかなどを把握する一定の目安となる。直近数年のデータを踏まえた健康寿命を示す方向で検討されている。
県と同センターは今後、約10市町村をモデル地区に選定し、健康づくり活動の効果を検証する事業を予定し、健康寿命のデータも反映させる。モデル地区では一定期間、運動や疾病予防対策などを行い、モデル地区以外と比較して健康指標にどのような変化が表れるかなどを分析、効果的な健康対策を検討する。
県民の健康指標は、急性心筋梗塞の死亡率(人口10万人当たりの死亡数、2015年厚生労働省調査)が男女ともワースト1位になるなど悪化。県は昨年度から、健康をテーマとした県民運動を展開して生活習慣の改善や運動を推奨しているが、長期的な取り組みが求められる。県は来年度以降も市町村ごとの健康寿命を公表する考えで、課題解決に取り組む市町村への支援を続けていく。
実は心筋梗塞の死亡率が悪いのはかなり以前からだったので政策としては遅きに死した感も否めませんが...でもようやく各市町村単位での健康課題の洗い出しが行われてそれを改善する方向へ動き出したということに意味があるかも知れません。この様な政策が絵に描いた餅にならずに10ー20年先に実効性のあるものになってくれることを心から期待したいですし、我々医療人が様々な場面での支援をしていくことも必要であろうと考えます!