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日本人の食事パターンが大腸癌リスクに影響?

佐藤浩明

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テーマ:医療マメ知識

日本人の食事パターンが大腸癌リスクに影響?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「日本人の食事パターンが大腸癌リスクに影響?」という報告です。
 東京大学の研究者らは、日本人を対象に食事パターンが大腸癌に与える影響を検討した。1995−98年から2012年末までの間の93,062例(男性43,591例、女性49,471例)を追跡し、2,482例(男性1,514例、女性968例)の大腸癌が新たに特定された。1995−98年に、食事摂取頻度調査票から食事データを取得した。
結果:主成分因子から粗食、洋食、伝統的和食の3つの食事パターンが得られた。男性において、粗食パターンは大腸癌リスクとの関連が低く、交絡因子の調整後は深部結腸癌との関連がやや強まった。ただし、女性では、直腸癌のリスクが増大した。女性の場合、洋食パターンは結腸癌および深部結腸癌と有意な増加傾向が示された。伝統的和食パターンは、全体または特定部位の大腸癌リスクと明確な関連は認められなかった。
結論:男性では粗食パターンと大腸癌リスクに逆相関が認められ、女性では洋食パターンと結腸癌および遠位結腸癌リスク上昇との間に関連が見られた。
 今回の報告が興味深いのは男女で大腸癌リスクに影響する食事パターンが異なっていたことです。これによると男性は粗食を女性は洋食は摂らない方が良さそうです。近年の日本で男女とも大腸癌は増加してきておりますが、特に女性の大腸癌の増加が顕著な理由はこの辺にあるのかも?知れませんね。

17.7.1 朝顔

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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