メタボ予防には夜の食事に注意?
世界の3人に1人は肥満?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「世界の3人に1人が肥満?」という報告です。
新しい大規模な世界的な研究結果では、子供・成人20億人以上が過体重または肥満に関連した健康問題を抱えており、こうした健康状態を理由に死亡する人の割合が増加傾向にあることが分かった。この研究は1980年~2015年に世界195の国と地域から集められたデータを対象とした。2015年に過剰体重を理由に死亡した400万人の約40%では、ボディ・マス・インデックス(BMI)が肥満の閾値を下回っていた。
この研究結果は「憂慮すべき世界的な公衆衛生上の危機が高まっている」ことの表れであると著者らは説明している。「過剰体重は、現代の最も困難な公衆衛生問題の一つであり、ほぼ3人に1人が体重過剰です」と筆頭著者は述べている。「過去10年間に多数の介入が評価されてきましたが、それらの長期的有効性に関する証拠は非常に少数です」
昨日、同研究者の所属機関と国際連合食糧農業機関(FAO)の間での新たな取り決めが発表された。この取り決めでは、過剰体重に関連する疾患の世界的流行の推進要因を理解するために役立つデータ、知識、専門知識の交換・共有することを合意している。
以前は肥満はある意味、裕福さの裏返しでもありましたが、日本においても肥満は低価格・高カロリーの食事摂取がもたらしている可能性がありますし、それは全世界的な傾向なのかも知れません。よく「バランスの取れた食事摂取を」とは言われますが、それにはそれなりのコストもかかることは言うまでもありません。今後、貧困問題を含めた格差社会がもたらす悪弊が様々な健康被害を拡大する可能性を秘めているのでは?と思わざるを得ません。