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ダイエット飲料で脳卒中・認知症の危険?

佐藤浩明

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テーマ:脳卒中リスク低減には?

ダイエット飲料で脳卒中・認知症の危険?

 おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「ダイエット飲料で脳卒中・認知症の危険?」という報告です。
 ボストン大学の研究者らの研究において、甘味飲料の摂取と脳卒中や認知症の発症リスクを調査したところ、ダイエットコーラなどの人工甘味料入り清涼飲料の摂取と脳卒中・認知症リスクとの関連が認められた。なお、砂糖入り飲料の摂取とは関連がみられなかった。
 脳卒中の発症については45歳を超える2,888人(平均62歳、男性45%)と、認知症の発症については60歳を超える1,484人(平均69歳、男性46%)を調査した。調査5(1991~95年)、6(1995~98年)、7(1998~2001年)において食事摂取頻度調査票を用いて飲料摂取量を数値化した。また、調査全体の平均化により、調査7での最近の摂取量と累積摂取量を数値化した。イベント発症の調査7から10年間継続し、脳卒中97例(82例は虚血性脳卒中)、認知症81例(63例はアルツハイマー病)を認めた。
 主な結果は以下のとおり。
・年齢、性別、教育、摂取カロリー、食事の質、身体活動、喫煙について調整後、人工甘味料入り清涼飲料の最近の摂取量や累積摂取量がより多いほど、虚血性脳卒中、アルツハイマー病および認知症全体のリスクが高かった。
・人口甘味料入り飲料の累積摂取量について、0単位/週を対照とした場合、1単位/日以上における危険率は、虚血性脳卒中で2.96倍、アルツハイマー病で2.89倍であった。(※1単位は、1グラスまたは1瓶または1缶)
・砂糖入り飲料(加糖清涼飲料、フルーツジュース、コーラなど)は脳卒中、認知症と関連していなかった。
 昨今の肥満の増加で色々な場面で使用されている人口甘味料ですが、カロリーを控えるという以上のデメリットも多々ある様ですので...注意が必要な様ですね!

17.5.24 花々

 我が家の庭の紫陽花もようやく蕾も膨らんできたようです!

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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