胃がん発症で気をつけるべき3つの習慣?
宇宙では脂肪肝に?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「宇宙では脂肪肝に?」というお話です。
宇宙への長期滞在は長期臥床しているようなもので、筋力が劇的に衰えます。宇宙飛行士が地球に帰還してきたときにヘロヘロになっているのは、長期滞在によって筋骨格系の廃用萎縮が進行するからです。そのため、宇宙滞在中は筋力トレーニングが欠かせません。
宇宙旅行は、いろいろな代謝異常を引き起こすことが知られています。その1つに肝障害があります。ある論文によると、マウスを宇宙に連れていき、2週間ほど滞在させて、地球に帰還した後に肝臓に障害がないかどうか調べたています。
その結果、著明な脂肪肝が観察されました。いわゆるNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)ってヤツです。NAFLDの発現とともに肝臓内レチノイン酸の濃度が低下し、糖脂肪代謝に関わるPPARαという物質の発現が大きく上昇することもわかりました。
長期滞在でいろいろな疾患のリスクが上がるとわかれば、あまり地球の外に出たくないという人も増えそうですね。*倉原 優先生のおどろき医学論文より抜粋、一部改変
長期の宇宙旅行で筋力が低下するということは以前から知られていましたが、肝臓に脂肪が付くというのは少し驚きです。でもこれはあくまでもマウスでの話ですから...人にも当てはまるかどうかは不明です。
当クリニックに飛来したツバメの第一陣。今、子育ての真っ最中の様です!