コーヒーで大腸がんリスク低下?
コーヒーの様々な効用!
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「コーヒーの様々な効用!」という報告です。
かつて、コーヒーは体に悪い飲み物と言われていました。カフェインが胃腸の粘膜を荒らすうえに、睡眠の質を下げてしまうと考えられたからです。が、それも今は昔の話。ここ数年の研究によりコーヒーの立場は逆転し、科学の世界では、いまや「最強の健康飲料」と呼ぶ声まで出てきています。
コーヒーのメリットが見直され始めたのは2012年ごろのこと。カリフォルニア大学が402,260人を約13年にわたって追いかけたところ、コーヒーの量と死亡率には以下のような関係が見られたのです。コーヒーを飲む量が増えるほど死亡率は下がり、1日に4~5杯のあたりで効果がマックスに。それよりも多く飲んでしまうと、逆にメリットが低下し始めるようです。
2014年にはさらに信頼性が高い分析も行われ、約100万人を対象にコーヒーと全死亡率の関係が調べられ、1日4杯のコーヒーにより、糖尿病や心疾患、アルツハイマーといった現代病にかかる確率が大きく下がったのです。大半のデータでは1日4~5杯で効果が出ており、このあたりがコーヒーのスイートスポットと言えるでしょう。ここでいう「1杯」は250mlなので、普通の缶コーヒーを1日5~6本は飲む計算になります。さらに、コーヒーのメリットは寿命を延伸だけにとどまりません。
・頭が良くなる:2008年の論文によれば、1日に0.3~4杯のコーヒーで記憶力と集中力が上がり、脳の反応スピードも速くなります。
・ダイエットがはかどる:カフェインには体脂肪を燃えやすくする働きも。およそ3~11%の範囲で体の代謝が上がると考えられています。
・デトックスに効く:コーヒーは肝臓を守る作用が大きく、2016年の分析でも1日4杯で肝硬変や脂肪肝リスクを下げるとの結果が出ています。
・鬱病を防ぐ:ハーバード大学の2011年研究では、1日4杯のコーヒーを飲む人は鬱病のリスクが20%低下し、自殺率が53%も下がったそうです。
2014年の分析では、カフェイン抜きのコーヒーにも同じような健康効果が確認されており、デカフェではダイエットや脳力アップの効果は得られないものの、少なくとも寿命が伸びるのだから十分に飲む価値はあります。それ以外の皆さんは、1日400mgのカフェインを超えないように気をつければ、コーヒーのメリットをフルに活かせるはず。今後はコーヒーを単なる嗜好品ではなく、健康飲料としてもお楽しみください。
*Yu Suzukiさんのコラムを抜粋し、一部改変
私もいつの頃からかコーヒーは1日2-3杯程度は飲むようになっています。最近は基本的にブラックで飲むことが多くなって来ています。でも、この様に沢山の効用が示されているにも関わらず、まだコーヒーは体に良くない飲み物と思われている節があるのは不思議です(笑)
我が家の庭の花々ももう少しで綺麗な花を咲かせてくれそうです!